FUTURISM

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2017.10.08

ゲストは、気象予報士の依田司さん。

『どうなる?!日本の天気』

気象予報士の依田司さんをお迎えして、
今後の地球の天気について、今私たちが "するべきこと" を伺いました。

SONG LIST

  • Acapulco & LA
    Clubfeet
  • No More Rain (In This Cloud)
    Angie Stone
  • Porcelain
    Moby
  • Above The Clouds
    Paul Weller
気象予報士の依田司さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<セルフ天気予報>

「観測史上最大」「何十年ぶりの」というフレーズを頻繁に目や耳にするようになり、異常気象を実感する日が増えています。

実際、地球温暖化も歯止めがかかりません。
2100年になると東京の夏の気温は44度、札幌でも41度に達するという予測もあります。
夏が長くなり、冬は短い。春と秋がほとんどなくなり、日本特有の四季は二季に。
いますぐ世界の二酸化炭素をゼロにしたとしても2050年までは気温が上がり続けるとのことですから、重い現実です。

「気象庁からの情報源は同じでも気象予報士の知見によって予報も変わります。気象庁のデータをどのように噛み砕くかは気象予報士の力量にかかっています」と語る依田さん。
気象環境が激変する中、気象を予報する気象予報士の責務はますます大きく。

「三十分先であれば250メートル四方の予報まで出せるようになりました」と依田さんが言う通り、幸い予報技術は向上の一途。

予報だけではなく、技術で降雨までコントロールできるように。
アメリカでは1940年代から研究が始まっているクラウドシーディングと呼ばれる手法は、人工的に雨を降らせる技術。雨雲の中に雨粒の種になるような物質をまいて雲を雨に変えてしまいます。
砂漠の地や干ばつ対策で雨を降らせる技術として注目されています。
応用すれば、雨を降らせるだけではなく晴れを作ることも可能。雲に雨粒の種をまき、雨を降らせて雲を消してしまうのです。

移り変わりの激しい天気のもとで生活していくために頼りになる気象予報士ですが、「皆さんがお天気の情報武装をして欲しい」と依田さんは訴えます。
気象の変化や大きな災害は時に命にも関わり、農作物や生態系にも影響を及ぼします。
重要な気象情報だからこそ、人任せにし過ぎず、自分のことは自分で守る姿勢が不可欠ということなのです。

スマートフォン一つで気象予報士と遜色ない情報を入手でき、ゲリラ豪雨も熱波も前もって知り得るようになりました。
技術の恩恵で、皆が気象予報士になれる時代。
セルフ天気予報で気象の変化に気を配り、自分自身の身を守る。
それこそが、人間が厳しい自然を生きる術ですね。

小川 和也