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- 2017.12.24
ゲストは、音楽評論家の鹿野淳さん。
『大ヒットするクリスマスソングは、どうやって生まれる?!』
クリスマスイヴの TOPPAN FUTURISM!
音楽評論家の鹿野淳さんをゲストにお迎えし、
「クリスマスソングの未来」というテーマでお話を伺いました。
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鹿野 淳 (@sikappe) | Twitter
SONG LIST
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- X'mas With The 3D Cartoon
- Venus Peter
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- Wonderful Christmastime
- Paul McCartney
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- It doesn't often snow at Christmas(new version)
- PET SHOP BOYS
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- Just Like Christmas
- LOW
音楽評論家の鹿野淳さんとの話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<You and I(あなたと私)>
「最近はクリスマスソングで目立ったヒット作がない」と言われがち。
確かに、クリスマスシーズンにメディアで流れているのは昔のヒット曲が多い気がします。
1970年代後半に消費活動が活性化し、それを彩るようにクリスマスソングがヒットするようになりました。
松任谷由実の「恋人がサンタクロース」とサザンオールスターズの「シャ・ラ・ラ」は1980年、山下達郎の「クリスマス・イブ」は1983年。
いまだに日本を代表するクリスマスソングがリリースされたのは1980年代に集中しています。
バブル経済と重なって、各メディアでもクリスマスを盛り上げるコンテンツと曲がもてはやされました。
しかし、クリスマス以上に10月のハロウィンに注目が集まるようになり、クリスマス付近に集中していた音楽賞や年間チャートの勢いが失速してしまうなど、クリスマスソングに逆風が吹いているのがいまです。
このままクリスマスソングは下火になる一方なのでしょうか。
「クリスマスソングはあなたと私の歌。世界の不穏な情勢、社会不安を背景に、自分たちや家族のあり方をちゃんと考えるようになる。クリスマスに歌ってきた、絆、あなたと私の物語、大切な生命。打ち上げ花火ではなく、そういう概念とともにクリスマスソングが見直されるのではないでしょうか」。鹿野さんは「クリスマスソングは復権する」と考えています。
「そこで欠かせないのは“僕らは一人で生きていない”という考え方。“自分さえ良ければいい”ではダメ。相手を思いやる気持ちが人間の中に芽生えた時に、音楽がそれを奏でて、時代を変える」。鹿野さんは「それこそがクリスマスソングの役割」だと捉えています。
あなたと私の関係性、あなたと私の物語。
クリスマスソングは「You and I(あなたと私)」という、生きていく上でとても大切なことを教えてくれるもの。
イベントソングではなく、人と人のつながりを見つめる歌。
今宵はそんなクリスマスソングを聴いてみてはいかがでしょうか。
メリークリスマス!
小川 和也