FUTURISM
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Kazuya Ogawa
Nao Minamisawa
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ON AIR
DATE
2018.10.21
ゲストは、医師の杉本真樹先生!
最先端の医療開発に携わる、医師の杉本真樹先生をお迎えして、
『医療の現場でも、バーチャルはリアルを超えるのか?』をテーマにお話伺いました!
動画は、インスタグラムよりご覧下さい。
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FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら
SONG
LIST
Green Light
Lorde
Super Far
LANY
Before Today
Everything But The Girl
I Dare You
THE XX
夢の外へ
星野源
医師の杉本真樹さんにうかがった話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<社会が医療を担う>
医療現場でもVR技術が脚光を浴び始めています。
そのトップランナーの一人が杉本さん。
VR手術の現場は、ゴーグルを装着した外科医が並んで、
横たわる患者の上に浮かび上がる臓器の3D画像を観察しながら執刀します。
「レントゲンのような医療画像をいかに本物に近づけられるか、
ということをやっています。VRは感覚を刺激して、無いものを有るように、
感覚できるようにする技術です。レントゲンは、写真に写っているけれど、どのような形か、
ガンがどれくらいの大きさか、一般の人にはわかりにくい。これを空中に浮かべたり、
手に持っているような感覚にすると、より病気が身近になって、理解できるようになると思うんです。
医師も的確な診断、手術をできるようになります」。
「バーチャルはリアルを超えられるのか?」という問いに対する杉本さんの返答は、
医療×VRによって、それらの境界線がなくなりつつあることを物語っています。
そして、複合現実(MR)も杉本さんが活用する技術。
「MRは現実がメインです。バーチャルのデータを浮かし、空中に重ねます。
現実の生活の中にバーチャルのデータが共存します。画面のような枠にとらわれず、
ユーザーが動いたらデータも動く。人体のカーナビのようなものですね。
患者さんのレントゲンはあくまでも地図で、地図では自分の位置がわからない。
手術中に、ここがガンでどこまで切ったらよいかとか、いま手術のメスがどこにあるかが、
センサーでスキャンすることで、空中に見えます。患者さんの地図は一人一人違います。
内臓の位置も、血管の数も、ガンの大きさも。その人のデータをその場で再現することで、
オーダーメイド、個別化されたデータを地図として利用できます。モニターの外枠が大事で、
フレームを外すんです。フレームのない世界の方が自然で、患者さんの治療も的確にできます。
みんながいろんな角度から同時に見ることができ、より立体を把握しやすくなります」。
VR医療器具は外科医のためのカーナビのような存在に。
杉本さんは、そのVR医療器具を扱える外科医をサポートする外科医として、育成にも力を入れています。
「いままではオン・ザ・ジョブ・トレーニングで、
手術室で先輩の背中を見て育てと言われていたのですが、先輩の背中には何も書いていません。
VRを使えば、患者さんのデータを手術前に知って練習しておけますし、
ベテランの医師の技術を若手に伝えられるようにもなります。
これまで、本来立体なものを一回平面に落とし込んで覚え、
それを立体で思い出すという遠回りをしていました。
最初から立体で把握した方が、平面の理解も早いんです」。
患者にとっても立体で理解した方が自分の状態を把握しやすいし、
VRが恐怖を取り除くきっかけになり、治療に前向きになれる。
患者の医療への向き合い方にもイノベーションをもたらすVR医療。
「“医領解放”と言い続けていますが、医とそれ以外の壁を取り払うことで、
健康の意識を高めたり、病気の予防につながったり、社会が医療を担えるようになると思うんです」。
杉本さんは、VRによって社会が医療を担う未来を見据えています。
小川 和也
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