FUTURISM
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MESSAGE
Kazuya Ogawa
Nao Minamisawa
Message
ON AIR
DATE
2018.11.04
ゲストは、月刊「ソトコト」編集長の指出一正さん。
月刊「ソトコト」編集長の指出一正さんをお迎えして
「今、地方が面白い!」
地方創生をテーマにお話伺います。
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FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら
SONG
LIST
Big Wave
Donavon Frankenreiter
MABOROSHI
TOYOMU
月の丘
青葉市子
Afterglow
Ásgeir
月刊「ソトコト」編集長の指出一正さんにうかがった話を通じて見つけた、未来を創る鍵。
それは、
<関係人口と関係案内所>
ソーシャル&エコ・マガジン「ソトコト」は、
地域の話題を積極的に取り上げています。いまやページのほとんどがローカルの話題。
島根県「しまコトアカデミー」メイン講師、
広島県「ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクト」全体総括メンター、
高知県文化公報誌「とさぶし」編集委員などを務め、多くの時間を東京以外の地域で過ごす指出さん。
「僕自身はUSBメモリーだと思っています。もしくはレンタル機材のマイクみたいなもので、
それを自分のところに持ってくると、他の地域でリアルタイムにどんなことが起きてるか、
若い人たちがどんな熱量で街づくりや地域づくりを行っているかを伝えたい」。
地方といっても個性はそれぞれ。
地方という言葉でひとくくりにすることに、僕は違和感があります。
「東京も地域なんです。小さい視点でものを見ることをおろそかにしがちで、
全体として地方と首都圏という対立図で考えがちですが、
東京の清澄白河も森川も二子玉川も単なる地域ですから」。
世界から見れば、大都市東京だって一つの地域であり、地方。
「東京は地方だということに同意します。
なぜかというと、地方の人が夢見てつくったのが東京ですから、
地方のメンタリティが全部入っているんです。そもそも地方という言葉自体が古くて、
もう終わっている言葉。自分では使わず、地域という言葉に統一しています」。
印象深いまちづくりとして、指出さんが挙げたのが福井県の大野市。
「城下町なのですが、上水道率が2割くらい。みんな地下水で暮らしています。
素晴らしく水が豊かな場所なので、水を大切にする風土や風潮があります。
キャリング・ウオーター・プロジェクトというものをやっていて、
アジアの国で水が乏しいところへ社会貢献をしています。
それから、水を大切にする若い人たちが9人で“ミズカラ”というユニットを結成し、
毎年1回、水を食べるレストランを運営しています。
地元の若い人が自分のまちを面白くしたいという“内発性”を持ってやっているケースは
まだまだ少ないですが、それがあるんです」。
“内発性”がちゃんとある人がいるかいないかが、まちづくりのキーワードだと考える指出さん。
「地域を編集する人を育てています。編集はまちづくりに大事。
ある情報をただ発信するだけではダメで、編集という言葉の通り、集めた後に編むことが必要です。
良いことと悪いことを掛け合わせることで、その地域の独特なカラーを編集できる人を育てたい」。
単なる情報のバラマキとそのまちにあるものを集めて掛け算した編集では、
伝わるものが大きく変わります。
「“関わりしろ”と呼んでいるんですが、伸びしろやのりしろと同じで、関わる余白があること。
行政は良いことばかりを伝えますが、弱さ、ほころび、破綻、恥ずかしさ。
課題もたくさんあることを言えるまちが、関わりしろのあるまちです」。
ざらざらっとしたところに引っかかり、「だからこそ自分ができることがあるのではないか」
と若い人たちが集まる。“関わりしろ”はまさに引きつけの余白。
指出さんの著書「僕らは地方で幸せを見つける」
にも地域創生のキーマンとして登場する「ローカルヒーロー」。
「メディアで目立つヒーローではなく、まちにいてなんだか気になる存在。
地元の人に怒られたり、応援されたりするお隣さんのヒーローなんです」。
打ち上げ花火のためではなく、自分で面白いものを企て、
地域を“内発性”で盛り上げるローカルヒーローたち。
一方、地方の人口減少、東京一極集中の流れは変わっていません。
「東京の人口が増えていくこととは違う数式で、地域に関わる人を増やすことはできると思っています。
“関係人口”という言葉を提唱していますが、観光以上、移住未満の若い人たちのことを指しています」。
移住までしなくても、東京に住みながら3つくらい関係する地域を持てば、
生活の幅が広がるし、地域も盛り上がる。
居住人口や観光する人数ばかりにこだわるのではなく、“関係人口”を増やすことは、
本当の意味での地方創生の鍵かもしれません。
「“関係案内所”と言っていますが、人と人との関係を案内する場所が、
東京も含めて各地域に増えていくこと」。
それが“関係人口”を増やすために必要だと指出さんは考えますが、
“関係人口”を増やすためにはテクノロジーを活用できるはず。
“関係人口”×テクノロジーによって生み出す未来志向の地方、いや地域創生に、僕もチャレンジしてみます。
小川 和也
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