FUTURISM

ON AIR DATE
2019.05.26

ゲストは、
一級建築士・紀行作家・小説家の稲葉なおとさん

聞くと旅の仕方が変わるかも!?
ホテルの開業ラッシュが続く今、「人をもてなす建築」について考えました。

稲葉なおと公式サイト|NAOTO INABA OFFICIAL SITE

FUTURISM813 (@futurism813) インスタグラムは こちら

SONG LIST

  • Hotel Song
    Regina Spektor
  • Checking In, Checking Out
    The High Llamas
  • Human Connect to Human
    Tokio Hotel
  • Southern Nights
    Allen Toussaint
みなさんは、どのような基準で宿泊先を選んでいますか?

旅行か仕事か、ホテルか旅館か。
ロケーションの良さか施設の魅力か。

いずれにしても、宿泊先選びは旅の楽しみの大事なエッセンス。

一級建築士で紀行作家/小説家の稲葉なおとさんは、「まだ見ぬホテルへ」でデビュー以来、
国内外の名建築を題材にした「名建築に泊まる」「匠たちの名旅館」「ミッドナイトホテル」などの
著書を出版。

これまでの建築文化への貢献が評価され、日本建築学会文化賞を受賞。
いとこでもあるB’zのヴォーカルの稲葉浩志さんがモデルとなったと言われる
小説「ホシノカケラ」も話題になっています。

プライベートの旅を旅行記にしたことがスタートですが、いまは取材で旅をすることが多い稲葉さん。

取材の際は、編集者や現地の案内人の同行は無し。
取材交渉、取材執筆、写真撮影まで、すべて稲葉さんひとりでやっているのは、
「取材扱いではなく、ひとりの旅人として、お客さんならではのおもてなしを感じ取るため」だと言います。

おもてなし。
「人をもてなす建築」とはどのようなものかを追求している稲葉さんは、
どこにも出かけず、宿泊先にこもって24時間観察します。

ホテルや旅館の隅々を味合う中で、そのおもてなしを感じさせてくれる主役は
「人」であることに気づきました。

そこで賑わうお客さんやサービスに努めるスタッフが建築物と一体化して息吹となり、
古くても人の手が掛けられ綺麗にメンテナンスされている建物。

ゆえに、「人をもてなす建築」の未来は「人の作業をいかにして残していくか」
が鍵であると稲葉さんは考えています。

将来、そこでもAIやロボットが活躍するでしょう。
しかし、真のおもてなしは人の丹念な作業の賜物です。

小川 和也