FUTURISM

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2019.09.01

ゲストは、渋谷区長:長谷部健さん。

9月1日、防災の日の放送...
テーマは『行政から見た 防災の未来』です。

「渋谷防災フェス」や「防災アプリ開発」など備えを進める、東京都渋谷区。

その渋谷区が描く「防災の未来」について、渋谷区長の長谷部健さんに伺いました。

区長の部屋 | 渋谷区公式サイト

SONG LIST

  • Thanks
    Chon
  • Afro Blue (Koop Remix)
    Susana Baca
  • Searching
    Roy Ayers
  • Summer Running
    Marc Johnson
  • Love Is Everywhere (Beware)
    Wilco
9月1日は防災の日。

災害に対する備えは、個人だけではなく、企業や行政、それぞれの立場で行う必要があります。

行政の立場で防災に力を入れている東京都渋谷区。
渋谷区長の長谷部健さんに、渋谷区が行なっている様々な災害への備え、
試みなどについてお話を伺うため、渋谷区長室を訪れました。

渋谷区は、昨日、今日と代々木公園で「防災フェス」を開催しました。

「今までは、代々木公園に集まって避難訓練をしていました。参加する人も限られていたり、
 高齢化もしていたので、もっと幅広く皆に防災への意識を持ってもらいたいという思いから、
 渋谷らしく楽しみながら防災に対する知識を深めてもらおうということで、
 音楽やエンタメも入れたフェス形式の防災イベントを始めました」。

アレルギーの方にも配慮したバラエティ豊富な防災食も味わってもらうなど、
訓練+αの企画力で新しい防災訓練を毎年実施しています。

「昼間人口が2〜3倍いる自治体ですから、
 昼に災害があった時の帰宅困難者は住民の何倍もいるわけです。
 そのような方々をどのように案内していくかは課題です。
 街中に緩やかなアートな矢印を作り始めていて、避難場所である青山学院と代々木公園に向いています。
 その矢印の方に向かっていくと避難場所にたどり着けるようになっています」。

非住民や訪日観光客にも優しい、避難場所に誘導してくれる街と融和するアートな矢印。

今年3月にリリースした渋谷区防災アプリは、
避難情報、防災マップ、ライフラインなどの情報が手に入ります。
災害時は「自分がいる地域の細かい情報」が必要になるので、区という単位での情報は大きな助けに。

さらには、渋谷区だけではなく、
各自治体とのシステムやUI(ユーザーインターフェイス)を統一することで、
コスト軽減や使いやすさの向上につなげたいところ。

2016年にはLINEと協定を結び、子育て支援、シェアリングエコノミーなど、
区民とのコミュニケーションを日頃から深め、いざいという時のツールとして育てています。

行政からみた防災の未来の鍵は、

「365日防災の街、渋谷」

であると長谷部さんは考えます。

「頭では皆わかっていても、エモーショナルにドキッとすることが大切で、
 テクニカルなことだけではなく、避難所で生活された方、実際に被災された方、
 サポートに行かれた方のお話をもっと区民の方に聞いてもらいたい」。

365日防災意識を持つためにも、まずは自分ごと化すること。

渋谷に限らず、地震列島に暮らす私たちは、365日防災の意識を持つことは欠かせません。

小川 和也