FUTURISM

世界でも有数の成長都市、U.A.Eのドバイ。

成長の象徴のような、超高層ビルやマンションが矢継ぎ早に建設されている印象が強いドバイ。

「昔は高いビルを建てることに集中していましたが、
最近は博物館や美術館など文化に精通した建物が多くなっています。
現在建てているのが“未来博物館”で、建物の中のインテリアが
全て３Dプリンターで作られていたり、ドバイ博物館をリノベーションして、
古いドバイの文化も伝えようとしています」。

ドバイに本拠地を置く航空会社、エミレーツ航空日本支社長の
アルマリ・サレムさんは、出身地のドバイの急成長ぶりを実感。
一方で、先端テクノロジーもしっかり活用しつつ、
文化や歴史を大切にしていきたいと語ります。

１９７０〜８０年頃は航空会社が無かったU.A.E。
１９８５年にエミレーツ航空が誕生、色々な国と直航便で結ばれ、
空港を使う人も１００万人から８０００万人に増えました。

ドバイから世界へ、世界からドバイへ。
国際都市ドバイへと変貌を遂げました。

「ドバイはスマートシティに向かっており、
2021年までにはペーパレス化を目指しています。
ブロックチェーン、データなどの活用も重要視しています」。

スマートなのはテクノロジーだけでなく、
人々がどのように生きていくかを見つめ直すことにおいても。

成長する都市、その未来への鍵は、

「不可能を可能に変える」ことだとアルマリさんは考えます。

そこには、高層ビルなどが並び立つイメージの強いドバイから、
教育や生活など、様々な観点でNO１になりたいという思いが込められています。

中東情勢は緊迫の最中にありますが、
成長する都市の未来は平和をリードする存在でもあって欲しい。
切にそう願います。

小川　和也