J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

Oct. 28 2016

Back Number

私が賞をあげたい映画、または、賞をあげたかった映画  「戦場のメロディ」

今週のテーマは・・・「私が賞をあげたい映画、または、賞をあげたかった映画」です。

●ふたござうるすさんからは「かもめ食堂」
 「『おにぎりが食べたくなるで賞!』ということですが、なる!なでこんなにおにぎりが食べたくなるのでしょうね。『海外に移住する気なんか全くないけど、もしこんな食堂があったら、しばらく住んでもいいかな?』ということです。ヘルシンキが舞台で3人の女性が出てきます。この作品は、テーマによって何回もあがってくるのですが、実はこれまで受賞がないんですね。ちょっとびっくりしますね。この作品には、アモンさん、petite sweetdrop caféさん、おだちんさん他多数から頂きました。」(部長)

●バナナボーイさんからは「シティ・オブ・ゴッド」
「『確か各種の賞にはノミネートだけだったので、ストリートチルドレンのバイオレンスの一言つきる忘れられない映画です』ということですが、まったくその通り、頭ぶん殴られましたね。この映画を見たときは、いったいドキュメンタリーなのかフィクションなのか、そこの区別もつかなかったくらいです。主要キャストのほとんどは素人。アドリブ主体で演技していった。変わった作りでしたか、なかなかショッキングなものでした。映画賞はいくつか受賞していますね。」(部長)

●どんぐりころころさんかは「ショーシャンクの空に」
 「これもよくあがってくる映画です。ここ20年のうちのベスト20ぐらいにあがってくる映画じゃないでしょうか。」(部長)

その他、ブルーローズさんからは「天使にラブソングを」、夢結(みゅう)さんからは「ベニスに死す」、ふにおさんからは「ムーラン・ルージュ」などがあがっていました。たくさんのご参加ありがとうございました!

そして、「私が賞をあげたい映画、または、賞をあげたかった映画」といえば、今年もスタートしています、「東京国際映画祭」!J-WAVEはメディアパートナーです。
ということで、「東京国際映画祭 コンペティション部門の作品」の行方を今年も私が予測!その中から、最高賞の「東京グランプリ」に選ばれると思った作品を2つピックアップします。

まずは、「天才バレエダンサーの皮肉な運命」!

「ロシアからの作品です。主人公は将来を約束されていた男性バレエダンサー。ところが怪我をしてしまい、バレエ教室で細々と教えている。まぁ嫌な奴なんですね。周りには敵しかない、人が全員嫌い。ただ、怪我が悪化していく中である決断をする。見応えがありましたね。」(部長)

そして、「誕生のゆくえ」!

「イラン映画です。イラン映画相変わらずの実力を見せつけてくれています。最初はなりゆきがつかめるまで時間がかかる。中流階級の夫婦と子供1人の家庭を描いているのですが、どうも様子がおかしい。もしかして奥さん妊娠しているの?子供が欲しいの?欲しくないの?という話からこの夫婦がどうなっていくのか・・・そんな映画です。ここを描くかと、私は衝撃を受けました。ぜひ注目して時間がある方ご覧になっていただければと思います。」(部長)

そして、今回は、東京国際映画祭には出品されていないのですが、明日公開する新作を1本ご紹介します。
戦場のメロディ」です。

「韓国映画、実話です。1952年、ハン・サンヨル少尉。アイドルグループ「ZE:A」のイム・シワンが主演です。この少尉が戦闘で愛する家族も大切な親友もほとんど失ってしまう。最前線から釜山に転属になります。どういう役割をあたえられたかというと、戦争で生き残った子供たちの世話をする。幼い子供たちが自分と同じ孤独感と必死に戦っている姿を目の当たりにする。そこの施設の子供たち、施設に入れない子供たちと合唱団を作っていく。後半は、頰が全部濡れてしまって、最後が嗚咽に変わってしまう。そんな映画です。」(部長)

映画「戦場のメロディ」は、10月29日(土)、シネマート新宿で公開です。

また、現在、J-me CINEMA CIRCLEの部員限定で、この映画の劇場鑑賞券を3組6名様にプレゼント中です!
締め切りは、この後6時まで。詳しくはこちらから!

そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしています。今回は、今日から公開になっている映画ですね、「彷徨える河」について書いています。アマゾンを舞台にした映画なんですが、ここ2ヶ月見た中ではトップクラスの映画です。このコラムの中で私からのお知らせも載せていますので、ぜひチェックして下さい!

さて、次回は、こんなテーマでコメントを募集します! 「母と子の関係を描いた映画」です。
みなさんからのコメント、お待ちしています。

そして、すでにお知らせしていますが、来月は「ブルーに生まれついて」の試写会もあります!

【試写会情報】
J-WAVE J-me SPECIAL PREVIEW「ブルーに生まれついて」
日時:11月14日(月) 18:30開場/19:00開映
会場:カナダ大使館内 オスカー・ピーターソン・シアター

この映画「ブルーに生まれついて」の試写会に、J-me 会員、200名様をご招待します!
ご応募はこちらから。

締め切りは、11月1日(火)です。
たくさんのご応募、お待ちしています!!!

戦場のメロディ

舞台は、朝鮮戦争まっただ中の1952年。家族も戦友も失い失意のどん底にいたハン・サンヨル少尉は最前線から釜山に転属となり、両親を亡くした戦災孤児たちの世話という任務に就く。そこでサンヨルは、得意な音楽を生かし、子どもたちを集めて合唱団を作り、歌を教えはじめるのだが…。
韓国の男性アイドルグループ「ZE:A」のイム・シワン主演。実話をもとに描かれた作品です。

監督:イ・ハン 脚本:イ・ウンジュン 製作:キム・ウテク
出演:イム・シワン『弁護人』、コ・アソン『スノーピアサー』、イ・ジュニュク、パク・スヨン、イ・ヒジュン
2015年/韓国映画/124分/シネスコ/カラー/5.1chデジタル /原題:오빠생각/配給:ハーク /
2016年10月22日(土)より角川シネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマ、角川シネマ新宿他全国ロードショー
配給:ハーク
公式サイト:http://www.senjo-melody.info/
(c)2016 NEXT ENTERTAINMENT WORLD.All Right Reserved.

大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。
80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。