Dec. 30 2016
山が舞台になっている映画 「MERU/メルー」
12月30日、今年も残りわずかです。実は私、今年観た映画は453本、これでも半分以下しか観ていないんですよ。この件に関してはコラムでもふれているのでぜひ!
今週のテーマは・・・「山が舞台になっている映画」です。2週間同じテーマはきつかったね。「あぁ、もう思いつかない!」と言いながら随分書き込んで頂きました、ありがとうございました!
●tamaさんからは「グランドフィナーレ」
「『アルプスの雄大な自然、壮大な音楽、そして人生が素晴らしいものだと、たまにはこんな映画に浸るのもいいですね。』ということです。これ試写会やりました。老いることを嘆かず、味わいつくす、いい映画だった。」(部長)
●さるべさんからは「楢山節考(1958年)」
「『楢山節考といえば、1983年の今村昌平監督のリメイク版を挙げる人が多いけど、1958年の木下恵介監督作品の方が断然素晴らしいと、機会あるたびに言っている。
ロケで作られた今村版と撮影所で撮られた木下版、リアリズムがすべてでなく、感情に訴える表現こそが映画の魅力だと思う。』ということです。私、1983年の今村版しか観ていない。強烈な映画だったんですが、それよりもすごいと言われるこの木下版、大変申し訳ない、ちゃんと観てみます。ありがとうございます。」(部長)
●「もののけ姫」には、monchiさん、Daisanさん、足立のそねさん、美味しい生活さん、てつ@さん他多数。
●「山の郵便配達」には、うさうささん、ぺりこさん、ユキノナーニーさん、ケロです。さん他多数。
●「サウンド・オブ・ミュージック」には、ぽむたさん、てつ@さん、のぞみさん、monchi、リリック他多数。
その他、たくさんのご参加ありがとうございました!!
そして、今回部長が選んだ映画は、「MERU/メルー」です。
「昨年、今年と実は山岳映画が多かったです。『エベレスト3D』、『エヴェレスト 神々の山嶺』、『ヒマラヤ~地上8000メートルの絆~』など。しかし、なんで登るかね。そこに山があるからってなんかカッコイイなって思うけど、僕にはまったくひっかかってこない。特にこのメルーです。ヒマラヤ山脈の中でも切り立つ頂上と垂直の壁で知られているのがメルーなんです。高さは約6500メートル。ルートによって登るというよりは、へばりつく、そういう作業をしながら頂上に降り立ちたいという、そういうことなんですね。ここはクライマー達を魅了していてい、形がサメのヒレに似ていることからシャークスフィンと呼ばれている。つまり垂直であると同時に、スパイダーマンみたいな形になる。歩いて登る登山ではない。90キロの荷物をかかえ、垂直、逆さずりになりながら、登っていく。 この映画、実はドキュメンタリーなんです。監督でありながら、実際に登場してくるのがジミー・チンさん。撮影も担当している超人です。そして、もう一人監督がいて、 エリザベス・チャイ・ヴァサルさん。しかしこれ、登らせる方も登らせる方だと思うよ。ジミー・チンさんは、一度2008年にアタックしている。ところが残り100メートルで断念して下りてきている。で、もうここに行くのは辞めようと約束したのですが、いや、やっぱりっていう。神への挑戦?自然と闘う?っていうのかな。正月、この映画を観て、今年のオレはどうしようかと考えるのもいいんじゃないかと思います。」(部長)
映画「MERU/メルー」は、12月31日(土)から公開です。
そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「2016年総集編」という事でコラムを書きました。こちらもぜひ!
では、来週のテーマを発表!
テーマは・・・
「2016年、一番よかったと思う映画」です。
ここでと思うかもしれませんが、12月末に観た中でいい映画があるかもしれませんしね。どこが良かったかという事もぜひ書いて頂けると嬉しいです。来週の放送では、私のベスト3を放送で話したいと思います。コラムはベスト10を書きます。
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!
MERU/メルー
インド北部のヒマラヤ山脈にあるメルー峰。難攻不落の世界一の壁として知られているルートに、2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人のアルピニストが挑む。7日の予定は20日間におよび、途中で断念した彼らは、2011年再挑戦を決意する。「ナショナル・ジオグラフィック」の山岳カメラマンでもあるジミー・チンは、2台の小型カメラでこのチャレンジの一部始終を記録。3人のクライマーたちの姿を圧倒的な映像で描いたドキュメンタリー作品。
公開日:2016年12月31日(土)より新宿ピカデリー/丸の内ピカデリー/109シネマズ二子玉川ほか全国ロードショー
原題:MERU
公式サイト:http://meru-movie.jp/
©2015 Meru Films LLC All Rights Reserved.
大倉眞一郎 おおくらしんいちろう
1957年熊本生まれ。
80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。