Mar. 24 2017
怪獣が出てくる映画 「キングコング:髑髏島の巨神」
今日のテーマは・・・「怪獣が出てくる映画」です!
以前、恐竜が大好きだったという話をした事がありましたが、ジュラシック・パークまでは恐竜には一生会えると思わなかった。だから、ジュラシック・パークに出会うまでは怪獣が大好きだったんです。怪獣は小学校1年生くらいから、公開されている作品はほとんど観ています。では、怪獣映画とはなんなのか?私が勝手に思うには、日本発だと思うんですよ。キングコングはありました。あれは、ゴリラが非常に大きくなったという怪獣で、オリジナルで作られたというには、日本発じゃなかと思うんですね。なぜかというと、キリスト教憲で悪魔の消印として出てくるようなモノが形を変えて不可思議なモノに変身しているとか、あるいはギリシャのオリンパスの神々が巨大化して、みたいなモノはありました。日本のモノって、人間の欲望のメタファーみたいなモノだと思う、自然が復讐している形で返ってくる、それが非常に多いですよね。ゴジラにしろ、ウルトラマンもそうですよね。
●JTさんからは「三大怪獣 地球最大の決戦」
「『これまで「悪」だったゴジラが「善」に変わり、キングギドラが初お目見えし、本作からいわゆる“怪獣オールスター映画”になった、ゴジラシリーズのエポックメイキング的な作品。初登場のキングギドラがハンパなく強い!その最強キングギドラを一緒に倒そうと、モスラがゴジラとラドンを説得(?)するくだりが微笑ましい。』という事です。そうなんですよ、この三大怪獣、ここでキングギドラが初めて登場するんです。ものすごく怖かった。めっちゃくっちゃ強くて、最初はゴジラがこてんぱにやっつけられる。どうなるんだろうと思ったら、この辺りから怪獣が善に変わってきた。地球を救うよ!みたいに変わってきた。最終的にはキングギドラは地球人の味方になったりもするんですけどね。」(部長)
●足立のそねさんからは、「風の谷のナウシカ」
「『オ−ムも巨神兵も怪獣だけでそれを操ろうと、征服しようとする人が一番の怪獣かも?』という事です。ほらでた!宮崎アニメでは、すっごく怪獣が出てくる。トトロでは、猫バスも怪獣といえば怪獣。千と千尋の神隠しでは、神もたくさん出てきますけど、白龍も怪獣。もののけ姫にも神様がたくさんでてきますが、あれみんな人間に対する警告みたいなモノでしょう。日本の怪獣は非常に強く、人間の行いに対して警告を発しているんですね。」(部長)
●「ゴーストバスターズ」には、ykim29さん、ダゲビサさん、Shinjituさん他多数から!
●「ミスト」には、りりぱっとさん、月のうさぎさん、メガネ番長さん他多数から!
今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!
そして、今回部長が選んだ「怪獣が出てくる映画」は「キングコング:髑髏島の巨神」です!!
「キングコングは何回制作されたかわからないくらいですが、ジュラシック・パークと、人間も出てきます。戦争に取り憑かれた兵士たち、大魔神、ジブリにつながるような警告、これがうまくミックスされています。もともとキングコングが登場したのは1933年、80年以上前。この映画の舞台は、ベトナム戦争が終わった直後です。ベトナムからアメリカ軍が引き上げようとするところで、ちょっと待ってくれと、なんかおかしなものがいる島があるので、そこに行って調査を手伝ってくれという依頼がくる。で、出動する。調査隊は、学者、カメラマンなどがいて、一体何がそこにあるのかを探りにいくんですが、そこにキングコングが出てくるんです。もうハンパない。こんなに強いキングコングははじめて観ました。ここまで容赦なくやるかなっと!そのリアルさに最初はいいんだろうかと、人とキングコングだけの戦いかと思っていたら、あら違う。キングコングってやっぱりもしかしたらこういう奴じゃないのって、大魔神とつながってくるんです。結局守り神なんです。そこが大事なところです。非常にメッセージ性が強い。そこまでは描かれていませんが、ベトナム戦争は本当に正しかったのか、ってなところまで解釈を進めていくと、つながってくるかも、というところまでいきます。本編だけで十分満足します。2、3回観てもいいかも。また、全編観終わった後、エンドロールで立たないで頂きたい。最後に出てくる絵が、それがもっとも大事と言ってもいいかもしれません。」(部長)
映画「キングコング:髑髏島の巨神」は、3月25日(土)から公開です。
そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「パッセンジャー」について書いています。コラムもぜひ読んでください。
次回は、「実話を元に描いた一押しの作品(ドキュメンタリーはなしです)」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!
キングコング:髑髏島の巨神
神話の中だけの存在とされてきた髑髏島が実在することが判明し、未知の生物の探索を目的とする調査遠征隊が派遣される。しかし、そこは、決して人間が足を踏み入れてはいけない場所だった。あちこちに散らばる骸骨、岩壁に残された巨大な手跡が。やがて姿を現したのは、巨大なコング。隊員たちは為す術もなく、逃げ惑うばかり。彼らは島から脱出できるのか、はたして・・・
『マイティ・ソー』のロキ役で知られるトム・ヒドルストンや、『ルーム』のブリー・ラーソンが出演している。
3月25日(土)、丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他、3D/2D/IMAX全国ロードショー
配給:ワーナー・ブラザース映画
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/kingkong/
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大倉眞一郎 おおくらしんいちろう
1957年熊本生まれ。
80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。