フランスが舞台の映画
「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」
今日のテーマは・・・「フランスが舞台の映画」です。
LiLiCoさんが先週「ビフォア・サンセット」をあげてくれました。ありがとうございました!部員のみなさんからは沢山コメントを頂きました。で、気が付いたのは、私、あまりフランス映画を観ていないなと思いました。
●Snow treeさんからは「8人の女たち」
「『フランソワ・オゾン監督のファンです。この映画はフランスを代表する女優達のそれぞれの個性が光る演技あふれるサスペンスコメディー。とにかく映像の美しくフランス女の凄みとプロット、ストーリーは面白い。フランス映画苦手な人も楽しめる映画です。』、はい、その通り。ミュージカルなんですよこれ。私はこの作品に出ているエマニュエル・ベアールが好きです。」(部長)
●カイザーバラックさんからは「プライベート・ライアン」
「『それまでの戦争を題材に扱った作品と一線を凌駕したのは、オープニングで描かれたフランスの海岸であるオマハビーチでの戦闘シーンだったと。。。その後も、劇中の舞台はフランス国内だった。。。映像による臨場感を伴った兵士目線での戦争の怖さが際立っていたと記憶しています。』という事です。最初の30分間ぐらい、上陸作戦でしたよね。人ってなんか意味なく死んでいくんだって思いました。」(部長)
●小林久太郎さんからは「パリよ、永遠に」
「これあげてくれて嬉しかった。『もともと舞台作品の映画化なので、セリフのやり取りで進んでいく物語に引き込まれました。最後は、人間の信念で歴史が作られていきます。』はい。番組で取り上げるかすごく悩んだ作品です。ほとんど2人の会話なんですね。ぜひ観て頂きたい映画の一つです。」(部長)
●「ポンヌフの恋人」には、みずいろさん、はじパパさん、まこさん、くまいちこさん他多数から!
●「アメリ」には、せろりんごさん、ROSAさん、らいあんさん他多数から!
●「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」には、八幡山太郎さん、ユキノナーニーさん、のきさん他多数から!
今週もとても充実していました!たくさんのご参加ありがとうございました!!
そして、今回部長が選んだ「フランスが舞台の映画」は「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」です!!
「この映画、どういう映画かなかなか難しいです。かつて一斉を風靡した芸人がいるんですね。サーカスで主に人を笑わせる。彼が落ちぶれてしまってどこからも相手にされないという所からはじまります。そこで彼が見つけたのが、黒人でただ吠えるだけ、そのくらいしかやる事がない、みんながとても珍しくて怖がる、それだけの事しかやっていない男、ラファエルです。これはいけると!このラファエルと組めば、俺はもう一回上にあがれると確信する。そこで、ポンポンポンと階段を駆け上がるようにこの2人はウケる。笑いの渦なんですが、でも笑いってどんなところに起こるかって考えちゃんです。通常は観客の予想を裏切ったり、くつがえしたりと意外性で笑ったりするのですが、ある種定型の中でフランスの観客達は笑う。それを逆手にとって白人のフティットは演技を構成する。ところがそこには耐えられない、黒人としてはなんなんだという疑問がわいてくる。この映画はサーカスのピエロの成功談ではないんです。友情、笑い、涙もある、複雑な感情が交差します。20世紀初頭、時代背景を考えればこういう笑いがあったことを否定はできないかもしれないのですが、今観てもう一度しっかり考えてもらいたいですね。 ショコラを演じているのは、『最強のふたり』に出演していたオマール・シー。ショコラの才能を信じ支えた相方のフティットは、チャールズ・チャップリンの実の孫、ジェームス・ティエレが演じています。」(部長)
映画「ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜」は、1月21日(土)から公開です。
そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「僕と世界の方程式」について書いています。これもすごくいい映画です。ぜひチェックして下さい。
では、来週のテーマを発表!
テーマは・・・
「音楽グループ、バンド、楽団が出てくる映画」です。
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!
【試写会情報】
J-me会員限定 映画「ラ・ラ・ランド」試写会
日時:2月1日(水)18:30スタート
会場:一ツ橋ホール
この試写会に、J-me 会員150組300名様をご招待!
※J-me Cinema Circle部員は当選確率が上がります!
1月23日(月)正午締め切りです。
詳しくはこちら
ショコラ 〜君がいて、僕がいる〜
20世紀初頭、白人芸人フティットと黒人芸人ショコラによるコンビがサーカスで人気を集めていた。二人は一斉を風靡するが、人種差別の根は深く、ショコラはその苦しみから逃れよるように酒とギャンブルに溺れていく。フランス史上初の黒人芸人ショコラと、彼を支え続けた相方フティット。伝説の芸人コンビの人生とは・・・
ショコラを演じるのは、映画「最強のふたり」でセザール賞最優秀主演男優賞を受賞したオマール・シー。チャールズ・チャップリンの実孫であるジェームス・ティエレがフティットを演じている。
公開日:1月21日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
公式サイト:http://chocolat-movie.jp/
©2016 Gaumont / Mandarin Cinéma / Korokoro / M6 Films
大倉眞一郎 おおくらしんいちろう
1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。