自由や平等をテーマにした映画
「ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男」
今日のテーマは・・・「自由や平等をテーマにした映画」です。
●にゃちこまさんからは「ヘアスプレー」
「よく選んで頂きました!『人種や体型、美醜に年齢。そんなもの関係ないじゃん!好きなものは好きでいいじゃない!と軽やかに踊い歌う主人公。めちゃくちゃ元気が出ます。』ということです。これ、たぶん2007年に作られたジョン・トラボルタが母親役で出ているヘアスプレーをおっしゃっているんだと思いますが、1988年にジョン・ウォーターズがオリジナルを撮っているんです。超カルト映画です。ジョン・トラボルタが演じた母親役をピンク・フラミンゴのディヴァインが演じています。なかなか見つからないかもしれませんが、探してでも見てほしいです。」(部長)
●A key of lifeさんからは「リトル・ダンサー」
「『男の子がみんなボクシングやサッカーをやりたいわけじゃない、僕は踊りたいんだ、バレエをやりたいんだということを主人公が全身で表現しています。どんよりと曇った空と白鳥のように羽ばたく主人公の対比が切ない。』、これイギリスの田舎の話です。男ならサッカーだろうと、でも主人公は踊りたい。踊るのは彼にとって自由だと。これもいい映画です。」(部長)
●「チョコレート ドーナツ」には、まる凜さん、ジェイさん他多数から!
●「ぼくらの七日間戦争」には、ちゃりんこさん、pomptimeさん他多数から!
●「レ・ミゼラブル」には、KJ Hoshi7さん、sunhideさん、足立のそねさん他多数から!
今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!
そして、今回部長が選んだ「自由や平等をテーマにした映画」は「ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男」です!!
「この映画、観たあとアカデミー賞にノミネートされるなと確信したんです。ところが入っていない、あらまぁ、オレの観る目もたいしたことない、と思っちゃいけない。オレの目は正しい。これはノミネートしなかった選考員の方がおかしい。
舞台は南北戦争です。アメリカの内戦ですね。70万人から90万人死んだんです。あの頃は爆撃もなかった、それにも関わらずとんでもない大量の人間が殺され死んでいった、そういう戦争なんですね。ニュートン・ナイトは人の名前です。この人の話は、私、知ってはいたのですが、改めて物語を映画で見せられて、やっぱり感動するものだと、万感胸に迫るものがあった。このくらい久しぶりに力を入れて観た映画はないんじゃないかと思いました。南北戦争は奴隷解放のための戦争だったとよく言われますが、それだけじゃない。その辺もこの映画を観ていると、あれ、ここでなんで、と、なんとなく本質が少しずつ見えてくる所があります。ただ、黒人差別の問題が冒頭から出てきます。ニュートン・ナイトは南軍に所属していた、ところが脱出をはかる、脱走する。逃げ出すんですが、帰ったって捕まっちゃうだけだと。だから誰も入ってこれない湿原に身を隠す、そこには同様に南軍を脱走してきた黒人兵たちもそこにいた。そこで、お前らもか、オレも同じだ。彼らは同じ場所で暮らしはじめる。なんとか助け合ってこの戦争をやりすごそうと、そういうことだったのですがそうもいかなくなる。前代未聞の反乱軍を立ち上げる、南軍に対する反乱軍です、500人の兵士が100万人の南軍を相手にしなければいけない。それでニュートン・ナイトはどうするのかと、ここからは映画を観て頂きたいと思います。ニュートン・ナイトを演じるのはマシュー・マコノヒー。1作ごとに存在感を増してきます。前はコミカルな役しかできないと思っていましたが、全然違う俳優に生まれかわっています。」(部長)
映画「ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男」は、2月4日(土)から公開です。
そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、オリバー・ストーン監督の「スノーデン」について書いています。ぜひ読んで頂ければと思います。
では、来週のテーマを発表!
テーマは・・・「2月3月に劇場で観たい映画」です。
観てなくてかまいません。なぜ観たいと思ったかをぜひ書いてくださいね。
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!
ニュートン・ナイト/自由の旗をかかげた男
アメリカ南北戦争時代。南部軍を脱走したニュートン・ナイトは、故郷で農民から食糧を奪う軍と衝突し追われる身となる。その後、500人の黒人奴隷たちと出会い、友情を築き、白人と黒人がひとつになった反乱軍を結成。自由を求めて立ち上がる。農夫から英雄へ、反旗を翻した伝説の男の物語! 監督・脚本は「シービスケット」「ハンガー・ゲーム」のゲイリー・ロス。「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒーがニュートン・ナイトを演じている。
2017年2月4日(土)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷他全国順次ロードショー
(C)2016 STX Financing, LLC. All Rights Reserved.
配給:キノフィルムズ/木下グループ
公式サイト:www.newtonknight.jp
大倉眞一郎 おおくらしんいちろう
1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。