青春こじらせ映画
「スウィート17モンスター」
今日のテーマは・・・「青春こじらせ映画」です!
基本的に青春でこじれない人はいないですよ。私のこじらせ話をしますね。18歳で山口県下関市から東京に出てきた。周りは都会の人ばかり、友人は誰もいない。週に1回、すごく大きな紙袋に洗濯物をギッシリつめて、授業の合間にコインランドリーに行ってたんですね。そうするとみんなが笑うんです。「大倉くん、今日は洗濯の日?」って。それに返事も返せなかったオレ。どう、これこじらせてない?誰か映画にしてくれないかなって思うんです。小説書きますから、映画化希望です。
●あいぼーさんから頂いたのは「ピース オブ ケイク」
「『多部ちゃんが演じる志乃はこじらせ女子...かな。隣に住んでいる店長は、ちょっとチャラいんだけど魅力的。いろいろあって最終的につきあうことになるのですが...個人的には男湯に乗り込むシーンがツボでした♪』ということです。銭湯で男湯にガンガン入っていっちゃうんですよ。僕、大好きなシーン、キレッキレです。多部ちゃんめちゃくちゃこじらせていました。」(部長)
●Shaking floorさんから頂いたのは「もらとりあむタマ子」
「『すでに大卒の一割が就職しない(できない)時代に、これくらいの境遇と性格を「こじらせ」と言っていいものかとも思うが、前田敦子の演技がとても良い。この映画の、ブスったれたニート感満載な前田敦子と、深夜ドラマ「毒島ゆり子のせきらら日記」の地べたを這いずって号泣し、オトコにしがみつく前田敦子を見ると、このヒトのポテンシャルを信頼したいと心から思う。』ということです。本当その通り!前田敦子さんって、だらしない役をやらせるとバツグンに上手い!AKB48の頃はこんな子もいるのね、という印象しかなかったのですが、俳優になってからすごく注目するようになりました。つねに前田さんの役柄の女性はこじれていますね。」(部長)
●「17歳のカルテ」には、あしべさん他多数から!
●「ブリジット・ジョーンズの日記」には、はちみつさん、t2さん、なのはなさん他多数から!
●「スタンド・バイ・ミー」には、てつ@さん、シェリーナさん、月のうさぎさん他多数から!
今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!
そして、今回部長が選んだ「青春こじらせ映画」は「スウィート17モンスター」です!!
「見ていてイタい、イタい。でも懐かしくて楽しい映画です。主人公は17歳の女の子です。さえない、キスもまだしていない。毎日『いいんだろうか、私はこれで』と思う生活をしている。そんな時に親友が自分の兄の恋人だということがわかってしまう。兄を奪われしまったという悲しさと、親友も奪われてしまったという悲しさ、ダブルパンチなんです。許せん!と。そういう境遇の中で、17歳の女の子は何を見つけるのかと・・・まぁ、きっと何かあるんでしょう。楽しいですよ。 主演は、『トゥルー・グリット』で、14歳にしてアカデミー賞助演女優賞にノミネートされた、ヘイリー・スタインフェルドです。ダメさ加減の表現が見事!本当にそうじゃないかと思わせるような感じです。こういう時代に戻りたいかなぁ、と思ったんです。でも、いや戻りたくないな、というのが私の決断ですね。でもこの映画いいですよ。」(部長)
映画「スウィート17モンスター」は4月22日(土)から全国公開です。
そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「草原の河」について書いています。4月29日公開です。チベットで暮らす家族の姿を幼い少女の目を通して描いた映画です。コラム読んでください。
さて、次回は「究極のサバイバル映画」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!
来週もよろしくお願いします!
スウィート17モンスター
17歳の高校生ネイディーンは、イケてない日々を過ごしている。毎日、教師や母親を困らせてばかり。唯一の親友であるクリスタが心のよりどころだったのだが、その親友が人気者の兄ダリアンと恋に落ち、取り残されたような疎外感を感じる。そんな彼女は、とんでもない行動に出ることに・・・
主人公ネイディーンをヘイリー・スタインフェルドが演じ、教師役はウッディ・ハレルソン、母親役はキーラ・セジウィック。監督、脚本は、この作品ではじめてメガホンをとったケリー・フレモン・クレイグ。
4/22(土)より、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか公開
オフィシャルHP:www.sweet17monster.com
原題:The Edge Of Seventeen
© MMXVI STX Productions, LLC. All Rights Reserved.
大倉眞一郎 おおくらしんいちろう
1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。