J-me CINEMA CIRCLEの部員のみなさんと一緒に創るシネマプログラム

CINEMA CIRCLE

Apr. 28 2017

究極のサバイバル映画

「ノー・エスケープ 自由への国境」

明日からゴールデンウィークの方もきっと多いですよね。私のこれまでのゴールデンウィークは基本ない。この業界はゴールデンウィークはイベントという人が多いのですが、フリーランスになるとますますない。まさにカレンダー通り。これからサービス業の割合がどんどん増えていくと思うので、ゴールデンウィークなかなかとれないという方が多いのではないかと思いますが、休める方は休むのがいいのではないでしょうか?

今日のテーマは・・・「究極のサバイバル映画」です!

●みっちゃんさんから頂いたのは「わたしに会うまでの1600キロ」
「『たった1人で3ヶ月間、砂漠と山道を踏破した女性の物語です。』ということです。パシフィック・クレスト・トレイルというのがあるです。これアメリカの西海岸の山をいくつも越えるようなトレイルランなんですが、1600キロあるんです。これを女性一人だけで踏破した、実際の話です。まさに相手のいないサバイバルです。素晴らしい映画でした。」(部長)

●コロンボさんから頂いたのは「トレマーズ」
「『小さな町の住民たちが、正体不明の地中のエイリアンと生死を賭けて戦います。グラボイズと呼ばれるそのエイリアンは、とてもグロテスクで…会いたくないですね~^_^; 我らがケビンベーコンが大活躍!』ということです。そう、これ言ってしまうと一流のアメリカのB級映画です。私もなぜか忘れられない1本になっています。この映画は5まで作られている。中途半端な当たり方なんですが、ケビンベーコンは1作目だけ出ています。これ面白かったです。」(部長)

●足立のそねさんから頂いたのは「ポセイドン・アドベンチャー」
「『一人で初めて見た洋画、津波で豪華客船がひっくり返り、そこからの脱出、全てもものが逆さま、そして水の恐怖との対決、ハラハラドキドキの映画でした。』ということです。日本では1973年公開です。2はそこまでおもしろくない、間違えないように。」(部長)

今週も、たくさんのご参加ありがとうございました!!

そして、今回部長が選んだ「究極のサバイバル映画」は「ノー・エスケープ 自由への国境」です!!

「この映画、トランプ大統領が誕生して急いで作ったんじゃないかという風にも思える映画なんですが違います。7年間準備をしてじっくり作られた映画です。アメリカとの国境を不法移民が越えるという物語です。トラックが故障して、砂漠の中を歩かなければならなくなった15人の男女。意識朦朧です。ところがそこに銃声が響いて1人殺されてしまう。誰が撃ったのかわからない。気温は50度、で、1人、2人と次々に倒される。水もない。本来車が故障しなければそんなに難しい道ではなかった。通信手段も武器もない。どう生きのびるのか。これわずか88分なんですが、この時間で仕上げられているすごい映画です。セリフはほとんどない。ただ、息をつめて画面に見入るだけ、そういう映画です。トランプ大統領は壁壁と大騒ぎしていてどうなるのかという話ですが、そもそもメキシコとの間にはある程度壁がある。ただトランプ大統領はすべての国境線に壁を作るといって、お金を使うと言っています。物理的な壁もあります、その物理的な壁は人の心の中にも壁を作る。それが一番怖い。これから一体どうするのだろう、という事も一緒に考えてみて下さい。」(部長)

映画「ノー・エスケープ 自由への国境」は5月5日(金)から全国公開です。

そして、この番組と連動した映画のコラムも毎週アップしていきます。今回は、「モンスーン・ウェディング」について書いています。旧作です。2001年公開の映画、インドが舞台です。 また、来週の「CINEMA CIRCLE」は、特別番組のためお休みです。ただ、コラムは書きます。「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」について書きます。コラムもぜひ読んで下さい!

さて、次回は「克服できないほどの悲しみを描いた作品」をテーマにコメントを募集します!
みなさんのご参加、書き込みお待ちしています!!

ノー・エスケープ 自由への国境

メキシコとアメリカの間に広がる砂漠の国境地帯。そこを15人の不法移民たちは越えようとしていたが突如銃弾が撃ち込まれ仲間の1人が犠牲になってしまう。襲撃者の正体は不明。気温は50度。水、武器、通行手段なし。生き残りをかけて壮絶な逃走劇とは・・・
監督は、「ゼロ・グラビティ」で父のアルフォンソ・キュアロンと共同脚本を手掛けた息子のホナス・キュアロン。主演は、「バベル」のガエル・ガルシア・ベルナル。

配給:アスミック・エース
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5月5日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
(※本作はPG12になります)
公式サイト:http://desierto.asmik-ace.co.jp/

大倉眞一郎 おおくらしんいちろう

1957年熊本生まれ。80年慶應義塾大学文学部東洋史学科卒業。大学では印度哲学を独学。同年、広告代理店電通に就職。88年J-WAVE開局に関与。その後97年までロンドン駐在の後、電通退社。同年10月からアジア各地をカメラ片手に旅して回る。その後、広告会社「タイノス」を設立。ユニクロのすべての広告活動を手がける。2007年9月タイノスを解散。再びアジアをプラプラすることになる。ヨーロッパ勤務中に身につけた世界市民的視野に期待。2003年09月に木楽舎より写真旅行記「漂漂」を出版。怒れるオヤジと称されるが、その語り口はソフトで定評がある。

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