今の生活が退屈です。
R.N.ラ・ラ・リルレ(20歳 女性)
私は今の生活が退屈です。普通の生活には向いていない気がします。
この人は毎日何を考えて、何を思って生きているのかな、と、イロイロな人のことを考えます。今の、自分の人生に飽きてきています。
私はドラマを見るのが好きです。自分の人生が、このひとの人生ならどんな人間になってたんだろう?って考えます。答えは見つからないですが。
もし、自分(LiLiCoさん)が普通の一般的な人生ならどうなってたと思いますか?
私は、どんな場所が生きやすいのでしょうか?
私はこれになりたかったって思いがあって頑張ったし、入ったら入ったで「違った!」って思ったことももちろんあったけれど、それに合わせて、社会に合わせていきました。
若い時は色々な夢があって希望もあるから、17歳ぐらいでどこかで折れるよね。
でもラ・ラ・リルレさんは、人のことをよく観ているよね。人を観るって人に対して興味を持っている感じだしね。これが10年ぐらい続くと、カウンセラーになれるかも。
自分の人生がつまらないのは、やりたいことが見つかっていないからだと思う。普通って一番つまらなかったりするし。27歳ぐらいで結婚しないと!とか30歳ぐらいで周りに子供ができはじめて、私も子供いないと!とか焦ったりとか…。自分らしく生きればいいのよ。
そこで、ラ・ラ・リルレさんにチョイスした処方箋ムービは、
「はじまりへの旅」
2017年4月に日本公開されたこの映画、監督はマット・ロス。(映画「アメリカン・サイコ」などでは俳優も)第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門の監督賞をはじめ、数々の映画賞受賞しています。
現代社会から切り離されたアメリカ北西部の森で、独自の教育方針に基づいて、6人の子どもを育てる父親(ビゴ・モーテンセン)が入院中の妻の死をきっかけに、一家で森を離れ、旅に出る途中に起きる出来事をを描くロードムービー。
初めて出会う現代社会のギャップに戸惑いながらも自分らしく生きる一家を描いており、公開時の日本でのキャッチコピーは、「普通って何ですか?」でした。
この映画は私の2007年に観た映画の中でベスト3に入っている映画です。
森の中に家族で生きていて、例えば子供たちは大人になるために鹿を狩らなきゃいけない。自分で学んでなんとかしなきゃいけない。この中に出てくる子供たちは学校に行ったことがなくて、お父さんに勉強を教えてもらっているので、街中で使えるような知識をなかなか実践で使ったことがない。でも、山登りのシーンがあるんだけれど、上に登ったら雨が降ってしまい寒さでブルブル震えて、「山の上で雨が降るとこんなに寒くなる。」ってそこで学んでいく。今まで学んだことを自分で感じ、それをベースに行動していくの。
最後は心に残るシーンで終わるんだけれど、その美しさは、彼らがいる場所や考えていることが最後のシーンに繋がっていきます。これを観た人は色々と考えると思う。きっと、新しいことが始まるよ。
【LiLiCo'sチョイス!処方ムービー】
「はじまりへの旅」