舞台に戻りたいけど、今は母の介護中心の生活に…
R.N.きじょうゆうき(31歳・女性)
私は17歳から30歳になる年まで舞台を中心に生きてきました。といってもプロではなく、アマチュアとして趣味の範囲での活動です。ある女優さんに小学校5年生の頃から憧れていて、17~18歳までは学業の合間に稽古をしていました。18歳で会社に入り、仕事をしながら稽古を続け、22歳で小さな劇団を立ち上げ、29歳まで活動してきました。舞台は大好きですが、イラストやデザインの勉強もしたくて、仕事をしながら夜間の専門学校に通ったり、ボイストレーニングやバレエのレッスンなどを続けたりして、お給料の中でやりくりする日々を送っていました。
こうした生活ができたのも、実家暮らしだったおかげです。生活費は入れていましたが、母の支えがあったからこそ、自分のことに集中できたのだと思います。
その母が昨年、脳卒中で倒れました。重度の左半身麻痺があり、要介護状態となってしまいました。今まで住んでいた家では生活が難しいため、引っ越して母を迎え入れました。母の介助をする覚悟はできていますが、ふと心が疲れてしまうこともあります。
今まで私を育て、誰よりも応援してくれた母に、これからも楽しく過ごしてもらいたいと願っています。ですが、母が倒れた日からは稽古もできず、劇団の活動も休止しています。これまでのエネルギーが失われてしまったようで、私の生きがいであり、人生の軸だった舞台のことが手につきません。しかし、毎日舞台のことを考え、曲を聴くたびに頭の中で踊っている自分がいます。それでも、実際の行動に移せないのです。
そんなモヤモヤした状況が続き、1年半が過ぎました。自分で招いた状況なのに、落ち込んで悩んでしまっています。どうすれば自分の進む道を見つけ、引き寄せられるのでしょうか。
やっぱりこういうことがあると、自分のことが何もできなくなるって思っちゃうよね。もしかしたらお母様も、娘が全ての時間を投げ打っていることが気になっているかもしれないし、「なんで倒れちゃったんだろう」と悩んでいるかもしれない。
もし話ができる状態であれば、一度自分の気持ちを話してみては?自分のやりたいことを伝えるのは、全然OKだと思うよ。
自分の時間を作るために、ヘルパーさんを頼むのも良いと思うし、時間が作れないと嘆くのではなく、どうやったら作れるか、その方法を探してみると良いと思います。