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CHOYA NATURAL BEAUTY

Dec. 09 2016

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冬の部屋に花を飾る楽しみ方

今回お話を伺うのは、様々な雑誌でもご活躍の花生師で『花生活のたね』の著者でもある岡本典子さんです。
岡本さんは、現在発売中の『リンネル』1月号の付録のフラワーカレンダーも手掛けています。

そんな岡本さんに “お部屋で楽しむ花生活” について教えて頂きます。

まず、お部屋に花を飾ると空間がどう変わるかということについてお話してくれました。

「無機質なコンクリートのお部屋があって、そこに枝1本、葉っぱ1枚飾るだけでも空気がグッと柔らかくなる感じがするんですが、それはおそらく体感すると気づくことで癒しという言葉だけでは語れないような感覚です。ぜひ1回、身近にお花を飾ってみることで感じて頂きたいと思います。既製品の置物とは違うのでその変化も楽しいですね。咲いた状態がとても美しいと思っている方も多いと思うんですが、枯れた姿も魅力的だと思うので、その辺も楽しんでほしいなと思いますね。」

枯れている花も魅力的とお話していましたが、これっていったいどんなことなのでしょうか?

「枯れていく姿が美しいというより、エロス。花も正面から見るだけではなくて、後ろ姿、立ち姿、佇まいも本当にいろんな魅力があって、もちろん正面で見る美しさもありますし、目が合ってホッとすることもあったりします。人間のお顔と一緒で、真正面から見るだけではないということは意識していて、お花を飾る時、こっち側がゾクゾクしてしまいますね。本当にマニアックかもしれないんですが、そちら側が見える場所に置く。例えば、チューリップとか、だんだん茎が伸びていくと頭が重くなって倒れていく感じがあるんですが、その時に開ききって中の芯が丸見えになっちゃっている状態とか、たまらないです。自分が飾る場所のどこに立っていること、座っていることが多いかなという逆算で、だったらこっち側におこうと飾っています。」

12月はおうちでホームパーティや鍋パーティをするなど、いつも以上にお客さんがお部屋に来ることもあるかもしれませんが、そんな時はどんな風にお花を飾るといいのでしょうか。

「どういうお客さんを招くかにもよるんですが、気負わずに大勢来ていただくときは、ゴージャスなお花よりも風景の1つのようなお花がステキかなと思っています。まず、玄関に入る時に季節のお花があると、季節感を醸し出してウェルカミングがされている気がしますね。そしてテーブルの上でお食事がある場合にあまり大きなお花があると、お皿がいっぱい出てきた時に邪魔でどかしてしまうことにもなりかねませんので、小さなガラス瓶にちょこちょこお花を生けてみては。それを例えばトレイの上にひとまとめにしておくんですが、テーブルの上が込み合ってきたらそれをあちこちに散らして、いろんな方がいろんな場所でお花を楽しめる工夫をしたり、あまり大きなものをみんなでワッと楽しむよりは、話しながら話題になるようなかわいらしいお花を入れてさりげなく楽しんだらいいかなと思います。」

お客様をもてなすお花もいいですが、自分のためだけに草花を飾りたいこともありますよね。
冬の部屋に飾る、自分のための花生活の楽しみ方、どんなことなのでしょうか?

「意外と草花、お花よりは、難しいように感じると思うんですが、枝を1本。1本だと迫力も出るので大きめの花瓶に1本。この時期だと、クリスマスのもみみたいなグリーンでもいいと思いますし、季節感を楽しめると思います。自分がおうちの中でどこにいるのが長いかを考えています。その時に、例えばよく座るソファーがあったら、そこのソファから一番眺めていられる時間が長い場所に置いたり、お風呂に入ってベットですという方は、朝起きた時にパッと目が合う場所にお花を置いてみたりしてはどうでしょう。ズボラで水替えをしないという方は、洗面所に飾って朝起きた時に顔を洗ったついでにお水を変えたりと、いろんな工夫の仕方で自分のスペシャルなお花を楽しめると思います。」