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Apr. 28 2017
春から育てるベランダ菜園
今日お話を伺ったのは、様々なメディアで活躍する有限会社タカ・グリーン・フィールズ専務取締役で園芸家の深町貴子さんです。
まずこの時期から育てる野菜やハーブには、どんなものがあるのか聞いてみました。
「この季節は一番苗が揃っていて、迷ってしまうほどお店には出回っています。野菜ならトマト、ナス、ピーマン、キュウリの苗などの夏野菜。その中でもオススメなのは育てやすいミニトマト。最近人気なのは、ナスやピーマンがカラフルなもの。それから今の日本って暑くなっていて、今年もとても暑いと思うので、暑さに強い野菜がオススメです。ゴーヤもいいですし、ハーブなら気温が高くなることで元気に育つので、ハーブやセージがオススメ。料理に何かと重宝するイタリアンパセリやルッコラなどもいいと思います。」
野菜を育てるならやっぱり収穫をしたいな…と思いますが、きちんと実がつくように育てる方法、どんなことがあるのでしょうか?
「植物の栽培を考える時に逆算で考えるといいですよ。つまり実ができるものというのは、その前に花が咲きます。花を咲かせるにはそれだけの多くのエネルギーが必要で、エネルギーの源というのは太陽と水と空気。日当たりのいいところで育てて、苗が小さい時には水やりを少し控えめにして、根っこに水はどこかなと求めさせてしっかりと根を張らせます。土を乾かすことでたくさんの空気が入るんです。花が咲いたら実を大きくするために水と肥料が必要です。植物の成長を想像しながら育てると上手にうまく育ちます。」
ここからはJ-WAVEのGrow Green Projectでも種を配っているゴーヤを上手に育てるコツを聞きました。
「ゴーヤは放っておいても丈夫に育つんですが、ゴーヤでカーテンを作ったりネットに張られる方が多いと思うんです。大事なことはネットがピンと張ることが大切で、たわんだり、ゆれているネットではなくてピンと張ることが大切。その方がゴーヤのツルが絡みやすいんです。それとゴーヤはつる性の植物、全ての葉っぱに光が当たるように誘引というんですが、伸びてきた茎をちゃんとあなたはこっちよと結んでいってあげると、全ての葉っぱにお日様が当たるようになるのでとても元気に育ちます。あとはゴーヤは実を最終的にならせて食べたいので、花の雌花が咲くまでは肥料を控えた方が株自体は長持ちします。早くやりすぎると葉っぱや茎は茂るんですが、花は咲かないです。肥料をあげすぎてしまうとツルボケという状態が起きて、体はどんどん大きくなるんですが、なかなか雌花が咲かない…どんどん茂っていきます。」
最後に深町さんは、野菜やハーブを育てる楽しみについて、こんなことをお話してくれました。
「植物は日々、毎日成長しています。特に野菜はみるみる成長するので、変化する姿がとても楽しいです。きゅうりなんて気温が高い時には、1日で10センチ以上伸びてしまいますので、収穫は1日に2回も3回もとらなくてはいけないほど。朝起きてカーテンを開けるたびに、毎日異なる景色が楽しめます。ちょっとワクワクするような毎日。昨日花が咲いたから、今日はどうなっているかな…ちっちゃな実になっている、次の日になったら実が赤くなっているというのがワクワクする。朝起きるのが楽しみになると思います。しかも食べることができて、食べて元気をもらうことができる。そんな生活に密着して楽しめるところが野菜やハーブの魅力だと思います。」
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