ALL Good FRIDAY

お話を伺ったのは、PHP研究所から『ツレヅレハナコの薬味づくし おつまみ帖』という著書を発売されたツレヅレハナコさん。
今回、二度目のご登場です。
今回のテーマはテーマは、“薬味が主役のおいしいゴハン”。
ハナコさんが定義する薬味は、小葱、シソ、ミョウガ…という和のものから、ディル、パクチー、ミント…という西洋の香味野菜やハーブも含まれています。

まず、薬味を愛するハナコさんに、薬味の魅力についてお話を聞きました。

「薬味ってパラパラとかけるイメージがあると思うんですが、料理の立体感を出すこともできるんです。例えば買ってきた唐揚げやお刺身に、薬味をたっぷり加えることで立派な一品に。買ってきただけじゃない感じを出せるのかなって思います。まさに料理が生き返った感じ。香りが強いので五感が刺激されるような感じで、満足感が強くなり料理っぽさがより増します。豊かな気持ちになるというのが大好きなところですね。」

薬味が主役のおいしいゴハン、教えてもらいます！

「まずひとつオススメしたいおつまみが、『アボカドミントやっこ』。これは、お豆腐の冷ややっこなんですが、その上にアボカドをくりぬいたものを適当にのせます。お豆腐のぷるんとしか感じとアボカドのねっとりした感じが合うんです。そこにフレッシュミントをちぎって乗せ、オリーブオイルをたっぷりと、お塩をパラパラするというだけのおつまみ。これは普通の冷ややっこなんですが、アボカドのねっとりした感じと香味野菜がよく合うんです。そこにいつもの様にネギやシソを乗せてもいいのですが、ミントを乗せるとすごく爽やかになります。この組み合わせは意外と合うので、ぜひ、試していただきたいです。」

ふたつめのオススメレシピは、ミョウガを丸ごと使ったこんなメニュー！

「次は、『ミョウガの味噌豚巻き』です。ミョウガは生で食べることが多い薬味だと思いますが、それを丸ごと食べようというおつまみです。薄切りの豚肉にお味噌を塗って、ミョウガをくるくる巻いて、そこに片栗粉か小麦粉をまぶしてフライパンで焼くというお料理。豚肉に巻かれているミョウガがほっくりとし、苦味は残っているんですが、新鮮な感じの食感になります。ミョウガは1年中売ってはいるんですが、夏場が旬なのでグッと安くなる。私もミョウガが大好きで、年中食べたいのですが、3個で400円では手が出ないので、　安くなる夏場に毎日のようにミョウガを食べまくっているんです。豚肉も夏に元気が出るお肉なので、まるごとグルグルまいて一緒に食べて頂くといいかなと思います。」

薬味が長持ちするコツ、教えてもらいました。

「家に何種類も薬味を常備していることもあって、私は「薬味ボックス」を作っています。どういうものかというと、密閉容器に水に少し濡らしたペーパータオルを敷いて、しそ、ネギ、ディル、ミントとか薬味類を入れて、さらにその上から濡らしたキッチンペーパーを1枚ふわっとかけてフタをして冷蔵庫にしまう。こうするとものすごく薬味が長持ちします。買ってきた時よりも元気になるというか、イメージ的には薬味のための湿りがある密室というイメージで、そこに入れておくと、ひと晩するとシソもぴんぴんし、保存期間もすごく延びますよ。私は何種類か入れておいてるんです。本当に薬味が好きなので、たまに見てうっとりしたりしています。いっぱい薬味があるなぁ…って眺めること、わりとやってますね。」