Oct. 06 2017
イマドキの手帳の楽しみ方
テレビ、雑誌など様々なメディアで活躍する手帳ライフ研究家の藍玉さんに、【イマドキの手帳の楽しみ方】についてお話を伺います。
10月になると手帳売り場が活気づくそうなんですが、それは、なぜなのかを聞きました。
「年々手帳の季節が早くなっていて、書店やロフト、東急ハンズにも既に手帳がずらりと並んでいました。10月ごろから手帳の種類が多くなるんです。10月はじまりの手帳の良さは3つありまして、1つは、忙しくなる12月を前にして数カ月先から計画を立てられる。2つ目は、時間の余裕があるので、12月や1月よりも手帳の切り替えがスムーズにいく。3つ目は、1年の残り3カ月で仕切り直しができること。よい1年になるように残り3カ月でラストスパートをかけることができます。」
数々の手帳を知り尽くしている藍玉さんは、どんな手帳を使っているのでしょうか。
「私の愛用している手帳を例に挙げますと、「コクヨの自分手帳ミニ」です。3冊でワンセットで、24時間を管理できるバーチカルダイアリー。一緒に必要な情報を記録できるライフ、メモ帳のアイディアの3冊。私は主にダイアリーを使ってライフログをつけています。生活をただ記録するだけではなくて、ペンで色分けするのがポイントです。例えば、家族や友人との時間、仕事、運動、勉強などをペンで色分けしてバランスがとれているかをチェックします。1週間のライフログを見ると、睡眠時間の乱れや家族のだんらんが少ないことに気づいて生活の見直しができます。けっこう、計画や予定を書くことが多い方が多いんですが、予定だと書くことがなくてやめちゃう人が多い。でもライフログは24時間やっているので、書くことがあって必ず続けられるというメリットがあります。」
今は、SNSの時代だからこその手帳の楽しみ方があるそうです。
「手帳の良さは、スマホの画面よりも手帳の方が大きいので文字が読みやすく広い範囲で俯瞰できる。また手帳は、写真やシールを貼ったりペンの色分けをしたりして、デザインするおもしろさもあります。子供のころを思い出しつつ、自分の好きなようにデザインできる。普通、手帳は自分だけのために計画を書いたり、イラストを書いたりするものですが、最近はSNSで中身を公開する人も増えている。私twitterで手帳ゆるともさんというお友達が1000人くらいいるんですが、自分でシールやマスキングテープを貼ったりイラストを書いたり、そういう手帳を毎日のように公開しています。いいねがもらえますよね。いいねの数で嬉しくなる、また頑張ろうって思えるそういう効果があると思います。」
藍玉さんは、最後にこんな話もしてくれました。
「手を使ってペンで書く、手書きの文字を目で見るという動作で記憶に残りやすくなると思います。自分の手書きの文字って“自分との約束”のようなものだと思います。なので余計頭に刻まれてこの日は忘れちゃいけないと思うと思います。印刷された文字とかスマホの画面の文字とか、入ってこないというか、自分が手書きの文字だと子供のころから見慣れているので印象が違う。手を使うってことは、五感を使えば使うほど記憶力が高まる、そういう点があると思います。」