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Dec. 29 2017
年末年始、花と一緒の暮らし方
今日は、様々なメディアで活躍する、Tiny N主宰・花生け師の岡本典子さんに【年末年始、花と一緒の暮らし方】についてお話を伺います
この時期、岡本さんが花を飾る時に心掛けていることを聞きました。
「年末年始で1年の終わりから新たな気持ちに切り替える時なので、自分がリフレッシュできるものが一番お客さんをおもてなすというか、家族も喜ぶと思います。自分第一で、自分が生けていて楽しいというのが大前提で、それは花を選ぶ段階からそうですね。年始に向けてですと、ハロウィンとか、クリスマスとか、西洋のイベントが続いた直後の日本ならではの新年だと思うので、日本らしい要素を入れながら少し現代にアレンジしたお花で。例えば水仙でも日本水仙ではなくて八重咲を選んでみたり、そういったものを選ぶようにしています。すごく和も大好きなんですが、おうちが洋間だったりすると、少し浮くかなって時は、真っ白なヒヤシンスの束を使ったり、白に色を入れたり。そうすると新鮮な気持ちと香りを楽しめるかなと。自分にとって新年が、ピュアな今から新たに始めたいという気持ちになりたいので、やはり白から始めることが多いですね。」
この時期はおうちにお花を飾るけど、玄関の扉にお正月飾りをしているお家もよく見かけますよね。岡本さんが作るお正月飾り、どういうものなのでしょうか?
「日本人なのでお正月飾りは、しきたりに全部従う必要はないと私自身は思うんですが、神様をお迎えするという意味でも大切かなと。私はお正月リースというくだけた言い方をあえてしているんですが、しめ縄飾りとかお正月の壁掛けとか、固い感じよりもリースってクリスマスの時に飾りますし、お正月のいわゆるTHE・和に偏らないものの表現としてリースという言葉をいれてみました。しめ縄をリース状にし、そこに新しい藁で編んだ稲穂がついていて、いわゆる橙とかすごく伝統的なものを使わずに自分なりに楽しいと思えるドライフラワーを。バンクシャーとか木の実とか、稲穂は五穀豊穣の意味もあるので、少し取り入れて、少し遊ぶが自分流かなと思います。」
ここからは、おせち料理を邪魔しない花の活け方をご紹介!
「例えば小瓶に5個とか入れる。種類ごとで組み合わせが難しくても小瓶にそれぞれ入れて、1つのトレーに置きます。トレーに置くことでお皿がいっぱいになって邪魔になったら、散らすことができますし、なによりもお料理が惜しく見える、楽しくなるお花を飾るのがいいと思います。今、花の市場事情なんですが、春の球根のお花が充実してきているので楽しい気持ちになるので取り入れます。例えば、ヒヤシンス、ラナンキュラス、ムスカリ、、チューリップという茎が柔らかくてマヨネーズが迷いそうなって言っているんですが。球根のお花は一般的に茎が野菜みたいにみずみずしい。なんとなく想像して頂くと、例えばチューリップの茎ってポキッと折ったら水分が飛んできそうなくらいジューシーな茎なので、そういう意味で言っているんですが、そういうものは、私はみずみずしいものの方が食べ物もおいしく見せると思っているので、そういったものを食卓に並べることはよくあります。」
最後に、お花屋さんで売っているお正月アレンジのお花について聞きました。種類がたくさんあるので、枯れていく速度が違う場合、枯れたお花と、まだ咲き続けるお花、どのように楽しめばいいのでしょうか?
「これと合わせるといいという答えはないと思うんですが、種類が何種類か入ることによって、時間差で先にダメになったり、いつまでも楽しむというのが1つで。何本も合わせて頑張ったスタイルよりも、その1本をジャム瓶に短くして入れて、例えば、マム、菊のポンポン咲き、まるっこい咲き方をするものだったら、まるっこいからそれが黄色いマムだったら金柑と一緒に転がすような生け方、そういった演出も十分に楽しめると思います。」
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