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CHOYA NATURAL BEAUTY

Aug. 31 2018

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9月1日防災の日を前に知っておきたい、安心・安全・オーガニックなおいしい缶詰。

明日、9月1日は防災の日。備蓄品の1つでもある缶詰ですが、中でも安心・安全・おいしい缶詰について、これまでに世界50か国の数千種類の缶詰を食べてきた、缶詰博士の黒川勇人さんにお話を伺います。

まずは黒川さんに、缶詰がどのように作られているのかお話を伺いました。

「特に缶詰って原料を厳選して安全な育て方をした野菜や、健康に育った動物や魚を使った場合、それが空気に触れない状態で保たれているのでフタを開ける瞬間までフレッシュなんです。例えば、油は空気に触れると酸化するんですが、缶詰の場合は中の空気を抜いて密封しているので、フタを開ける瞬間まで中の油が酸化しません。ですので体にいいオーガニックな物が缶詰になっていることがあります。特に水揚げされたサバの場合は、その日のうちに切って生のまま缶に入れて生の切り身を入れて、味噌煮だったら味噌ダレを入れて中の空気を抜きながらフタを締めます。そして生のまま缶ごと加熱する。缶が鍋のようになりそれで完成するので、サバの栄養や旨味がどこにも逃げていません。生の切り身から作った状態で作っているので、あけた状態までフレッシュが続いています。実は缶詰は、工場でオートマチックに作られているイメージがあるんですが、そうではなく素材の良さをどうやって新鮮さを残すかをこだわって作っています。」

今日は缶詰博士が推す、安心・安全・おいしい缶詰を教えてもらいます。まず1つめは、こんなスペシャルなツナ缶!

「まず商品名が『オーシャンプリンセスホワイトツナ』というブランドがありまして、その中のエクストラバージンオリーブオイル漬けのツナ缶です。いわゆるツナのオリーブオイル漬けなんですが、ここは日本で一番最初にツナ缶を開発したメーカーさんが作っています。使っているマグロがすごいんです。ツナ缶の原料で最高と言われているのが夏に獲れるビンナガマグロで、これは加熱しても白身が美しいんですが、さらに一本釣りで獲った夏ビンナガマグロに限定しているんです。一本釣りは網で獲るよりも魚体が傷つかないので、おいしいと言われています。ツナ缶で最高級と言われている原料と、良質のエクストラバージンオリーブオイルと塩だけで作っている。ですので、かみしめるとマグロの歯ごたえがあり、そのマグロ本来のうまみがジュワ?っとにじみでます。プラス、エクストラバージンオリーブオイルのピリッとした緑っぽい匂いが相混ざって、ツナ缶にこんなにおいしいのがあるんだって分かりますね。」

続いてのオススメ缶詰は、こちらです。

「これは『カツオと筍のアヒージョ』というアヒージョの缶詰。高知県の黒潮町缶詰製作所という日本でも新しい工場で作られています。黒潮町は、これから起こるであろう東南海地震の津波の予想で、日本一高い約34mの津波が来ると予測が出た場所でもあります。それもあり、街の人は恐ろしくなって街から出ようする人たちもいたんですが、逆にこれに備えようと新しい産業として缶詰メーカーを立ち上げました。そこで作った缶詰は『34M』というブランドにし、敢えて防災に対して備えていくぞという戦いの意志を表明しています。この缶詰メーカーさんの特徴は、7大アレルゲンのアレルゲン物質を入れず、工場に入れないで、7大アレルゲンは絶対に使わないで缶詰を作るというポリシーがあるんです。そういったポリシーのもとで作られた『カツオと筍のアヒージョ』なんです。カツオは高知県が誇る食材で筍も地元のものを使う。それを油を使ってコトコト煮たのがアヒージョですが、その油も菜種油、カツオ、筍、野菜、食塩、赤唐辛子、香辛料、ユズの皮…ということで、化学調味料を一切使っていません。そのためにユズの皮や赤唐辛子を使うことで自然な味に持っていったんです。よくできています。」

黒川さん、最後にこんなお話もしてくれました。

「9月1日は防災の日ですが、缶詰を非常食として備蓄するというのはみなさんよくご存じだと思います。その中にぜひ、今日紹介したようなちょっと特別感のある缶詰を入れておくと、何かあった時でも少し心がホッとすると思います。自分の贅沢ではないんですが、避難生活とか行われると大変な精神状態になりますので、その中でとっておきの缶詰を開けた時に、その1日は心が救われるかと思います。普段から備えている方も、自分のお気に入りを入れておくといいと思います。何か起きたらいけないですが、楽しみを持っている方がいいと思います。例えば今日は紹介していませんが、スイーツの缶詰も発達していて、開けた時に焼き立ての風味が味わえるカップケーキ、チーズケーキも出てきています。スイーツがあったらどれだけ心が潤ったかと、東日本大震災の被災者のアンケートにもあるので、そういうものをスーパーで見つけて試してみて、気に入ったら備蓄品の中に入れておくということをやって頂きたいと思います。」