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Apr. 19 2019
江戸野菜を使う『東京ぴくるす』をご紹介!
今日、お話を伺うのは、おいしくてかわいい江戸東京野菜がコンセプトの『東京ぴくるす』を主宰する谷平絵美さんです。
江戸東京野菜という在来種や固定種という種で育った野菜を使ったお漬物を販売しています。江戸東京野菜は、江戸時代から今まで1度も品種改良がされることなく、農家さんが毎年種取りをしてつないできた野菜で、江戸時代の方が食べていた野菜なんです。
どうして、江戸東京野菜を使ってピクルスを作ろうと思ったんでしょうか?
「私も元々は江戸東京野菜を知りませんでした。7、8年前に当時の職場が練馬区で、そこには練馬大根という江戸東京野菜の中でもメジャーな野菜があったんです。それを買って食べてみたらおいしくて。そのような経緯で江戸東京野菜を知り興味があったので調べてみたところ、当時認定されているのが20種類ぐらいありました。それぞれに背景があるのがおもしろく、いくつか買える場所を調べて何種類かお野菜を買いに行ったら、それもおいしかったんです。簡単に言うと味が濃く、味わい深く、その背景の面白さにも惹きつけられました。自分がそのようなことから興味を持ったように、江戸東京野菜を知らない人たちがたくさんいます。知りたい!食べたい!という人がたくさんいるんじゃないかということで、そこで自分が江戸東京野菜を紹介していけたらと思い、発信していきたいと考えたのがきっかけです。」
江戸東京野菜の1つ、小松菜のお話も聞きました。
「伝統小松菜という商品は、「ごせき晩生小松菜」という名前があります。小松菜は東京発祥のお野菜です。この伝統小松菜は、徳川の五代将軍の吉宗が江戸川の小松村で鷹狩りをしていた際に、休憩時間に村の人からいただいた菜っ葉がとても美味しかったのでなんの菜っ葉か聞いたところ、「名もない、この土地でとれる菜っ葉です。」と言われたという話が伝わっています。そこで、この菜っ葉に名をつけようとなり、吉宗が村から名前をとって「小松菜」と名付けました。そこから日本全国に広がったという背景がるんですが、その背景を知ることでまたお野菜やそのもののおいしさが増すと思っています。そのような事柄と一緒に商品を楽しんでいただけたらという思いのもと、普段活動しています。」
現在、販売中のアイテムは、秋冬野菜の名残と春夏野菜の出始めの野菜が使われています。その中の「早稲田みょうがたけ」について聞きました!
「今月から始まった今季の新商品です。商品としてはスウィートピクルスという甘めのもので、早稲田みょうがたけに、いちぢくを合わせたものになります。早稲田みょうがたけ自体が珍しいお野菜です。私たちが普段食べているみょうがは、花みょうがというもので、食用としていただいているのは花の蕾の部分で、みょうがたけはその下の茎の部分を農家さんが、冬に地下室の中で陽に当てずに栽培する野菜です。みょうがたけ自体は地方にもあるお野菜なんですが、江戸東京野菜の早稲田みょうがたけは、日本中でおひとりしか栽培している農家さんがいないというとても貴重なお野菜で、今が春の味わいを感じられる出始めの商品です。普段食べる身の部分のみょうがよりもみょうがたけは、みょうがの味の濃さがもっとマイルドで食べやすいため、みょうがが苦手な方でもみょうがたけなら食べられるというかたもいます。茎の部分を栽培しているお野菜なので、セロリのようなシャキシャキとした触感を味わえる商品になっています。」
「滝野川ごぼう」についてもお話を聞きました!
「「滝野川ごぼうとがごめ昆布」という商品ですが、こちらは有機の丸大豆のお醤油を使ったお醤油漬けです。滝野川ごぼうは、歯切れがとてもよくシャキシャキしていて、香りも抜群です。商品自体はお醤油漬けなのでしっかり濃い味の商品なんですが、そのお醤油にも負けないのごぼうの風味と触感と香りを味わっていただけると思います。こちらは、ご飯によく合う商品になっていると思います。」
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