働く女性の生活をさらに輝かせるナチュラルな情報をピックアップ

CHOYA NATURAL BEAUTY

Feb. 14 2020

Back Number

赤坂『グランビア』の秋田で作る完全国産生ハム。冬だけに開催される極寒 生ハム塾に潜入!

以前このコーナーで取材させていただきました、東京・赤坂にあるスペイン料理『グランビア』の秋田県産の自家製生ハム。その時に、冬のシーズンの毎週日曜日に秋田・田沢湖の工房で、一般の人も参加できる<生ハム塾>を開催しているとお伝えしましたが、今年も2月9日にその<生ハム塾>が開催されました。
そこで本日は、『グランビア』のシェフ・金子裕二さんに<生ハム塾>についてお話をお伺いします。
どうしてこの<生ハム塾>を始めたんでしょうか?

「まず、生ハムのことががよく分かっていないし、日本で作られていることも知られていない。これを認知するためには、作る人を増やす。それから、作った体験した人が他の人が話して、みんなに言いふらしてくれたらいいんです。そうすれば、ここで10人が体験し帰って10人に話をしたら、生ハムのことが10倍になって広がるわけです。ですので生ハムを一番最初に広める手段として、この<生ハム塾>を秋田の田沢湖高原で始めたんです。標高700?8--メートルのところで、21年、今年で21回目です。遠くは沖縄から北海道と、日本全国から来ていただいております。延べにすると…1500人から2000人近いと思います。」

<生ハム塾>では全国から集まった生徒さんに向けて、まず金子さんから生ハムに関するいろ色なお話を1時間ほどします。その後、工房に移って生ハムづくり体験スタート。金子さんが手掛ける秋田県産の放牧豚のもも肉の血抜きをしたら、塩を摺りこんでいきます。このように雪が降る氷点下の中で、骨付きもも肉と向き合います!

「瀬戸内海の海水塩がかたまっているやつを砕いていきます。精製してないものなので、ミネラル分などがしっかり入っているあら塩です。これを思いっきり摺りこんでください。大量に使ったから塩っ気が強くなるということではなくて、どのくらいの期間、塩漬けをしておくかで塩っ気が変わってきます。今回参加していただいた方はみなさこれを体験します。次に2回目の塩をかけるのはこちらで代行しますが、これを3回やるんです。」
《(参加者の方の言葉)「はじめて参加しました。塩しゃっこい!秋田で“冷たい”を“しゃっこい”っていうんです。おいしくなればいいと思います。おいしくなぁれ!おいしくなぁれ!(笑)」「今日は、神奈川から来ました。お塩は冷たいですね。いい感じの粗さで。お肉も柔らかいし。体力はいりますね。体力あるんで!ボク、8月6日生まれなんですよ。ハムの日生まれなんです!」》

生ハム作り体験後は、みんなで豚汁を食べながら、再び生ハムについてのお話を聞いていきます。
金子さん、こんなことも話してくれました。

「言ってしまえば、ボクは生ハムが認知されるのが自分の中の夢なんです。各地でいろんな生ハムが出来ていたら、生ハムの消費量も増えるだろうし、2000年に輸入解禁されて以来まだ20年です。さらに国産で作っているということが、まだ認知されていない状況で、それを広めるのがボクの仕事かなと思っていますけど。
《(参加者の方の言葉)「仙台からです。新幹線で来ました。夫と参加して楽しかったです。また来たいと思います!一緒に1人1本!一家に1本ではなく、ひとり1本です!!」「秋田市から来ました。義理のおかあさんも生ハムが好きで、原木ってあこがれていて、タイミングが合って。おもしろかったです。あんなでっかい肉の塊を見ることもなければ、塩をもむこともないし、すごくいい経験になったなって。1年後なので長いんですけど、今から生ハムパーティやるぞって言っているんで。いろんな人を呼んでやりたいなと思っています。》」

<生ハム塾>は、午前11時に始まって、2時間半ほどで終了!体験後は、金子さんが責任を持って生ハムを管理してくれます。生ハムには、きちんと名札がついているので、自分が手掛けた生ハムを1年後に受け取ることができます。
そして今年は11月に完成パーティがあるようです!

「生ハム記念完成記念パーティというパーティです。要は一緒に生ハムを作った人たちが一堂に集まって、またいろいろな情報交換したり、楽しみましょうよということで、いわゆる収穫祭みたいな感じですね。野外で、だいたい150人前くらいのでかい鍋でパエリアを炊いて、出来立ての生ハムは食べ放題で語らいをしたり、そこでグループができて、福井の人と秋田の人と東京の人が仲間になって。個々にきて、そうやってつながって、生ハムだけじゃなくて、今度そっちに遊びに行くねって交流していますね。車で来る方はそのまま持って帰って、担いで抱きかかえて帰る。だいたい7?8キロあるんで重いですよ!」

生ハム塾概要  詳細 >> 『グランビア』オンラインショップ  詳細 >>