Oct. 02 2020
古来種野菜第2弾!絶滅危機の無農薬野菜を販売する『wamerwamer』
今日は以前もお話を伺った、日本全国の古来種野菜を販売しているwarmerwarmerの高橋一也さんにご登場いただき、改めて古来種野菜について教えていただきます。
まずは古来種野菜とはどんな野菜なのか解説していただきます。
「古来種野菜とは、全国各地、村や集落で、古来から代々種が受け継がれている野菜のことを言います。元々、日本の原産の野菜はフキとか三つ葉、ウド、わさび、セリ、みょうがぐらいが、日本の原産の野菜なんです。大半が海外からもう昔の船から、南蛮船などに乗って入ってきた種などの野菜が、今いろんなところに土着して受け継がれてきた野菜を古来種野菜と言ってます。今私達が普段スーパーマーケットで見る野菜は、人工的に種屋さんが改良して作ったF1種という野菜です。日本には大根は110種類、きゅうりだと50、カブは78種類と、1200以上の地域に個性ある野菜が今にも残ってるんです。それらが途絶えそうになっていマした、それらを守る活動しています。そういった昔から種がついてる野菜を古来種野菜と言ってます。」
高橋さんに秋のイチオシの野菜について、教えていただきました。
「秋に旬なのは枝豆です。実は枝豆、これからが旬なんです。枝豆も品種改良されて早生種がどんどん出てきているんですが、枝豆の旬は実は今なんです。9月の下旬から10月までが本当の旬なんですね。大豆などの豆類は秋に硬くなるんですけど、その硬くなる前に食べるのが枝豆なんです。これからおいしい枝豆が出てるので、香りも味もいいので、あてにとっていただきたいです。い枝豆も全然違うんですよ。毎年この季節には3種類ほど揃えてパーティーで食べるんですが、全然味が違うんです。普段枝豆は食べ比べしないと思うんですが、でも意外に色々な豆を食べると違いがあります。そして自分好みの枝豆が見つかるんです。今一番この枝豆の食べ比べが楽しいかもしれません。農家さんに教えてもらったんですけど、枝豆はさやから売られていますよね。少し多めの塩で1回揉んで20?30分置いていただくと少し汗かいてきます。その鍋に水を入れて水から茹でるんです。沸騰したら差し水を入れて、沸騰をもう1回したときに硬さを見て、そこから2、3分茹でザルにあげます。そうすると最初に揉んだときの塩で、豆の中にも塩味が入ってるので、塩をかけずに食べることができます。これが一番美味しい食べ方茹で方ですね。」
枝豆以外にも、まだまだおいしい秋が旬の野菜があるそうです!
「サツマイモや里芋、秋ナスなどの秋の旬の野菜が出始めます。これから出るのは穂紫蘇。今花が咲き始めてるんですね、もう1週間ぐらいすると、穂紫蘇が出てくるので、これはですね醤油漬けにしてゴハンのお供に、穂紫蘇のご飯などおすすです。もう一つ、最後におすすめなのが『TRACING THE ROOTS』というイベントでも、今度販売するピンクにんにくです。にんにくは夏が旬なんですが、7月の下旬に収穫したものを約1ヶ月間陰干しして、8月か9月ぐらいの頭から出るのが本当のにんにくです。にんにくは1年中ありますが、実は夏から秋にかけたこの時期が旬です。北海道からピンクにんにくという珍しい在来のニンニクという、オススメのニンニクもそうなんです。福島県で農業されていた岩倉次郎さんという今80歳の方が、2011年の原発事故で被災し、北海道十勝に移住されたんです。70代後半に、もう一度移住先の北海道でも農業を始めようと、開墾し地元の在来のニンニクを見つけて栽培してます。香りが非常に良く、甘味のある美味しいそのニンニクが、ちょうど出荷されますので、オススメしたいと思います。」
東京・新木場にあります『CASICA』で開催されるイベント『TRACING THE ROOTS 旅と手しごと』で対面販売します。古来種野菜を直接見て買う、楽しみ方を教えてください。
「種類の多さにびっくりしたり、野菜が持つ美しい色など、野菜の美しさをもう1回再発見できます。やはり野菜の魅力をその場で感じていただけるので、スーパーで野菜を買うのとは、少し違った体験ができると思います。食べ方もお教えしますし、生産者さんのお話や、その野菜が持つ歴史などそれぞれれ一つ一つが面白いと思います。例えば、茄子にはトゲがありますが、古来種野菜の茄子には大きなトゲがあるので、たまに刺さってケガをしたりします。私達も注意しなければならないのですが、そんな茄子も手に取っていただけます。また、冬瓜もご用意する予定です。昔、岸田龍生さんという画家の方が、とても美しい冬瓜を描いているんです。そんな冬瓜を展示販売しようと思っています。全国各地にこのような野菜があることを知っていただきたい。このような野菜たちを東京まで運ぶ方がいなかったんです。私達がそれをお仕事にしたのが2011年からなので、東京にいてこのような野菜たちに出会える場所は他には無いので、見ていただきたいですし、触れてもらえたらと思っています。旬の野菜も実際に目にすることができ、形や大きさ種類など、展示販売ではみなさんそんな野菜たちに驚きながら、楽しんでいらっしゃいます。」