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今日は、今治のタオルメーカーIKEUCHI ORGANIC株式会社 営業部長でタオルソムリエの牟田口武志さんにお話を伺います。
オーガニックコットン100％で環境と安全に配慮したモノづくりを目指すIKEUCHI ORGANIC。まずは、コットンへのこだわりも聞きました。

「3年以上無農薬の土壌で育てられたものと、それから、遺伝子組み換えの種子を使っていない種で作られたもの、そしてフェアトレードという作っている場所がインドでしたり、タンザニアでしたりしますので、そういった途上国の方々の生活をサポートができるように、通常よりも高いお値段で買わせていただいております。そんなIKEUCHI ORGANICのタオルを実際に楽しんで体験することができるお店が港区の南青山表参道駅から徒歩７、８分のところにあります。そこでは全商品のタオルを展示しておりまして、新品のタオルだけではなく、200回、300回と洗濯したタオルも置いていますので、実際にそこでお客様に手をふいていただいて、新品だけではなくてご家庭にある姿をイメージした状態で体験いただきます。どのタオルがいいかというのを一緒にタオルソムリエというスタッフがお選びさせていただいております。洗濯機と乾燥機が備え付けており、実際のいわゆる実験用のタオルサンプルのタオルを毎週洗濯乾燥もして展示をしておりますので、お客様にそのタオルを実際に体験していただけるようになっています。うちの場合は、やはりタオルは育てるものだと言っているんですが、これは洗っていくことで風合いが変わっていったり、逆に新品の時の状態を洗濯と乾燥の仕方さえ間違えなければ、いつまでも長く保ち続けることもできます。ですので、そういった楽しみ方もできるのかなとは思っております。」

定番は20種類で、大きさ、色を合わせると300種類のタオルがあるという東京オフィス。人気のタオルも聞きました。

「タオルは設計によって全く変わるんです。例えば風合いがやわらかいもの、それからしっかりしたものだったりとか、厚さがたくさんあって、吸水性がすごくいいもの、それから逆に軽くて乾きやすいものという形で弊社はマッピングをしております。お客様の好みによって、ご提案させていただいております。まず、オーガニックエアーという商品はとても軽くて、肌触りがやわらかい商品になります。これはバスタオル1枚でもiPhoneProとだいたい同じぐらいの重さですので、持っているのを感じさせないぐらいの軽さになっています。対照的に、オーガニック732というタオルは、ホテルで使われることを想定して作った商品で業務用に作られてますので、しっかりした肌触りで厚みがあるタオルです。ですので吸水性もすごくいいですし、何百回と洗濯しても風合いもそれほど悪くならずに長く使うことができるタオルになります。本当に一人一人お客様の好みが違って、子供の時にどういうタオルを使っていたかとか、それから季節だったり、ご自身の心理状態によって違ってきます。やっぱり夏はこう柔らかいのがいいんですけど冬はしっかりしたものがいいなどですね。やはり本当にタオル1枚で人生が変わったというふうにおっしゃっていただける方もいらっしゃいまして、今まではタオルにこだわることはなかなか日常ではなかったかもしれないんですが、これだけステイホームであったりとか、家で過ごす時間が長くなった方が非常に増えましたので、日用品にこだわりたいという方が本当に増えていらっしゃいますね。」

IKEUCHI ORGANICでは、新しいアイテムを作る時にお客さんの要望を聞くそうなんです。最近は、こんなタオルができました。

「銭湯タオルというものがございまして、こちらの銭湯はお好きな方のために作られたタオルになります。もともと弊社のタオルというのはほとんど風呂上がりの時に、いわゆるドライユースと言われていて、乾いた状態で風呂から上がって使うというのが主な使い方だったんですが、こちらの銭湯タオルは実際に体をこのタオルで洗うことができて、かつ1枚で絞ってお風呂上りにも拭くことができるので、1枚で体を洗って拭くことができるタオルになります。弊社のお客様でやはり銭湯好きのお客様が多く、銭湯に行かれる方やっぱりいいタオルを使いたいと言う方がすごく多いんです。都内でも実際弊社のIKEUCHI ORGANICのタオルは採用いただいています。実際に体を拭くだけではなく、洗うタオルも作っていただけないかということで、お客様から要望が相次いであったというのが開発のきっかけになっております。その他にも、オーガニック330シャワータオルという商品がございます。こちらはフェイスタオルと同じ幅なんですが、長さが120センチなのでバスタオルと同じぐらいの長さなんです。お風呂上りでフェイスタオルだとちょっと物足りないなっていう方は、シャワータオル1枚で髪の毛から足の本当につま先まで全部増えても余裕があるぐらい、吸水性に優れたタオルになっております。バスタオルを使わない方が少しずつ増えていて、洗濯はやっぱりバスタオルだ大変だという声がありましたので、特に一人暮らしとか洗濯機がそこまで大きくないということで。お客様から要望があったのが製造のきっかけになっております。」

そして、今月からこんなアイテムも登場しています。

「お1人さま専用のバスマットになるんですが、大きさがとてもコンパクトなんです。最近はサウナマットは他の人が使ったものを使いたくないという方もいらっしゃいますので、バスマットなんですがサウナマットとして持ち運びできるような大きさになってます。ですので、サウナ用に持っていくのもすごくおすすめです。足で踏んだり、お尻で体重をかけたりしますので、この表面の組織をタオルよりももう少し贅沢に密度を高めています。足で踏み入れたときにしっかり水を吸ってくれる。そういった意味で同じシリーズのタオルよりも、吸水性がしっかりしています。それから拭いた時の感触がとても弾力性がありますので、心地いいと思います。今月はまだ緊急事態宣言のためにサウナには行けてないんですが、1回か2回はこのマットを持ってサウナへ行ったことがあります。とても気持ちいいです。やはり自分のサウナマットと思うだけでも何かすごく贅沢な気持ちになりますし、自分だけのものなのでどんなに荒い使い方をしてもまた洗濯すればいいという安心感はあります。」