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Apr. 09 2021
竹製のカラトリーをご紹介
今日、お話を伺うのは、バリの竹で様々なアイテムを作るBALISM株式会社の代表取締役である長谷川真之さんです。
BALISMはどんな企業なんでしょうか。
「BALIISMはバリ島発のブランドとして2015年に立ち上げました。BALIISM Japanの方は、そのバリ島で作られた物を輸入して日本で販売をする会社となってます。僕自身がバリが好きということが大きいのですが、バリはのもの作りを結構、手作業で行う昔ながらの暮らし方といいますか、そういった暮らし方がまだ残っているので、手作りの製品が作りやすい環境にあることが一つポイントになっていると思います。バリのいいところといえば人です。人が一番かな。利益だけを重視するところがなく、効率性ではなく人との関係性を重視していると思います。やはりのんびりしてるので、そういったのんびりした暮らし方というか人がやっぱり魅力です。ちょっと日本と似ているかな。特に昔の日本も多分そういう竹細工であったり、やはりアジアとして似ているのかなと思うんですが、バリと日本の大きな違いは、日本は割と経済も成長して効率性などの観点から、手作業の製品がそういった面から失われつつあると思うんですが、バリは物を手で作ったりするような文化がいまだに残っています。買のではなく自分で作るといったことが、未だに社会として浸透してると感じています。」
長谷川さんは、現在32歳。20代の時に訪れたバリが気に入って、現地の4年ほど住みそこで、この会社を立ち上げたということなんです。バリの人に魅了されたって言ってたけど、ブランドを立ち上げた理由、他にもこんなことがあったようです。
「環境に優しい素材を使用し手作りで作るということをコンセプトにして、生活の中にバリの暮らし方やかそういうスタイルを生活に取り入れられたと思い、ブランドを立ち上げました。2017年頃に初めてバンブーストローを作ったところ、ちょうどプラスチックのストロー問題が重なって、バンブーストローが繰り返し使えるものだったので、環境に優しいということで取材があり、それからこのストローが主力になってます。竹は木材と比べると成長が早いんです。木材で使用できる程度に育つまで約10年以上かかるんですが、竹は二、三年で成長するので、日本も言われてますが竹害と言われ、成長が早すぎて環境を破壊する面も持っています。ですので、竹はある程度採っていかないといけないんです。それを採って捨ててしまうのではなく、加工して何か物にできたら無駄も出なくなります。また竹には抗菌作用があると言われています。ですので口に入れるものとしても竹は向いていて、素材として使っています。」
ここからは、バンブーカトラリーについてもお聞きしました。
「今持ち込みのカトラリーはプラスチックのものが多いですよね。それをステンレスにしてしまうと、やはり重さがあったりなど持ち運びには適してない。そこで代替品として素材で見たときに、竹は軽く割と強度もあり長く使えるので、合ってるのではないかなと思いました。持ち運ぶカトラリーをプラスチックから自然ものに変えるということをテーマに作りました。今ラインナップで出ているものがフォークとスプーンがセットになったもので、他にはナイフがセットになったものもあるので、ご自身のライフスタイルに合わせて組み合わせることができます。プラスチックのカラトリーなどもお店でもらえたりなど確かに便利なんですが、そういったものは毎回捨ててしまうことになると、作るエネルギーや捨てることで発生するエネルギーも無駄になります。コストもかかってくるので、こういったものに置き換えることによって節約にもなります。いま世の中もこのような動きになってきているので、ぜひマイカトラリーとして使っていただければと思っています。」
最後に長谷川さんこんなお話もしてくれました。
「厳密に言うと、自然に還ることが温度環境によって異なるので言い切ることはできないんですが、ものを作る際に化石燃料などを使った通常のナイロンで作るよりも、自然由来の素材を使っているので、製造工程の中や廃棄の際のエネルギーを少し減少させることができます。竹製のカトラリーもそうなんですけど万が一、どこかに落としてしまっても自然に還っていくことが出来る。マイクロプラスチックがいま問題になっていますが、自然の素材を使った製品は最終的に土に戻ります。自然から生まれて自然に戻るサイクルを意識して物作りをしています。環境に良いといっても少し見えづらいんですが、小さなことでも自分で行ったことに達成感がある。ある意味、自己満足かもしれませんが、そういうことで十分かなと思います。BALLISMでは、環境に優しいだけではなく、単純に使用してもオシャレでインテリア性があったり、使ってみたくなるような見た目にすることもポイントに置いています。単純に環境に優しいというだけでは、ある意味ハードルが高い印象もあると思いますので、単純に使ってみて実は環境にも優しい。そういうような商品として、今、皆さんに使っていただいているんだと思います。」
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