勅使川原精麦所 詳細 >>
July 9 2021
国産大豆100%!勅使川原精麦所の納豆。
今日は栃木県佐野市にある、株式会社 勅使川原精麦所の代表取締役 勅使川原唯男さんにお話を伺います。
あまり耳慣れない精麦所(せいばくじょ)という言葉ですが、どういった意味なんでしょうか?
「仙台で牛タン食べると、ご飯が麦ご飯だったしますよね。その中に入っている大麦を精製するのが弊社になります。弊社は社会や人の役に立つ必要とされる企業であり続けるという思いから、利他心を企業理念としています。納豆の事業部を平成13年に立ち上げ、納豆を作りを初めてから今20年くらいになります。私の代になりまして、この辺の栃木県の県南地区は高農産物の生産が非常に豊富なところなんですけども、減反であったり生産調整で田んぼがだんだん減っていき、休耕田が増えていく中で何とかその休耕田を活用できないかなと思いました。国内の大豆生産量が非常に少なく、輸入大豆の輸入量は93%ぐらいなんです。国内の生産量は約7%程度なので、その休耕田を使って大豆を生産したらいいのではないかと思いました。そこで大豆の生産を始めたんですが、その大豆を使って何か作ろうと考え、たまたま自分が納豆好きだったこともあり、単純に納豆にしようと作り始めました。」
いろいろ試行錯誤しながらも、1年半。栃木県産の大豆を使った『おらが納豆』が誕生しました。
「『おらが納豆』の原料は栃木県産の在来種で、栃木、茨城で昔から作られている木塚大豆という品種なんです。これも非常に希少な品種で、この辺でしか生産されておらず、生産するにも非常に難しいと言われてる大豆なんです。それを今4人の農家さんと契約をさせていただいて、その農家さんに丁寧に作っていただいております。実は納豆等大麦の組み合わせは非常に相性が良く、その納豆菌の餌となるものが食物繊維なんですが、その食物繊維が大麦の中に非常に豊富に含まれていて、その組み合わせにより、腸活であるとか腸内環境を改善するといった効果があると言われてます。あるメーカーさんの納豆の中に米粉が入ってたんです。何で米粉が入ってるんだろうという疑問から調べたところ、納豆菌の餌に米粉が、要は納豆が繁殖をして発酵していく過程で、お米の粉が効果的だということがわかりました。そこで麦もいいのではないかということで入れてみたところ、通常の納豆よりも麦納豆の方が、粘りというか糸引きが非常に多く出てくるということがわかりました。」
おすすめのアイテムについて教えていただきました。
「元々、食料自給率を上げるために、地産地消の仕組みがいいだろうということで始めました。他の市の生産者の農家さんの方で作っていた大豆を佐野市の学校給食に配食し、栃木市の農家さんで作っていただいた大豆を栃木市の学校給食配食する。今現在、佐野市と栃木市、小山市の三つの市で作っていただいていますが、その中でその小山市はハトムギの産地で、小山市の特産品にもなっています。小山市の方から、特産品のハトムギを使って商品開発してほしいという提案があり、そこで開発したのがハトムギ納豆です。昔ながらの藁に包むことで、わらの香りが納豆に移るんです。それが郷愁を誘うというか、非日常を演出できるといったことで、県内の旅館やホテルなどのご朝食でご提供させていただいております。」
最後に、勅使川原さんオススメの納豆の食べ方を聞きました!
「納豆は様々な食材と相性が良く、発酵食品ですから発酵食品との組み合わせは最強だと私は思っています。例えばお酢やチーズやキムチなどの発酵食品と、非常に相性がいいと思っています。チーズを細かく切って納豆に入れて混ぜたり、デザート系ですとバニラアイスと相性が良く、これも絶品です。バニラアイス2に対して、納豆1程度の割合で茶碗に入れて混ぜます。トルコアイスの様に粘りがあるアイスに仕上がり、食べるとナッツが入ってるような食感でになります。実はこれ、近々商品化を目指して何とか販売できればいいなと思ってます。」
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