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CHOYA NATURAL BEAUTY

July 16 2021

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神輿のかざり金具を使ったアクセサリー『KIPPU』

今日は、神輿のかざり金具を使ったアクセサリー『KIPPU』をご紹介します。
お話を伺うのは、『KIPPU』を手掛けたDESIGN OFFICE Num.代表の中野秀則さんと、株式会タノシナルの関谷日向さんです。
まずは、中野さんに『KIPPU』が どんなブランドなのかをお聞きました。

「KIPPUは、神輿製造の老舗である宮本卯之助商店さんの監修のもと、斎藤鍍金工場が立ち上げた、おみこしのパーツを用いたジュエリーブランドです。ブランド名であるきっぷは、英語でKIPPUと書きますが、もともとはきっぷがいい人のきっぷから名付けました。プロジェクトの中心でもある斎藤鍍金工場の斎藤社長が、本当にきっぷのいい方で、その斎藤社長を表す言葉でもあり、私が斎藤鍍金工場の斎藤社長と面識があったんですが、その後、株式会社式タノシナルさんと一緒に工場見学に行ったときに、工場にお神輿のかざり金具がたくさんついていて、それを見てこれで何かプロダクトができたら面白いなっていう話をしたところから始まります。やはり斎藤鍍金工場さんはメッキ工場なので、メッキ前のものと、メッキ後の両方見ることができるので、その変化というかキラキラした状態などを見たときに、本当に輝いて見えました。今回、真鍮をベースにしているんですけが、一度、研磨から始まって、そこにメッキをつけるまとわせるなどしています。もともと板状なものにメッキが施されてあって、それが実際お神輿についたときにとても輝かしく見えるというのがあります。」

ここからは、株式会社タノシナルの関谷日向さんに『KIPPU』のブランドコンセプトについてお聞きました。

「日本はアクセサリーにおいて不思議な歴史を持っていまして、縄文時代から古墳時代にかけてはアクセサリーはあったのですが、その後の奈良時代から明治までの約1100年間は、アクセサリーが全く作られていなかったんです。その時代の人たちは、ネックレスやブレスレットを付けるようなことはありませんでした。もしその時代の人たちが、アクセサリーを身につけていたらどういうものになるんだろうと、今でいう現代の江戸の職人さんたちが作ったらどうなるのかといったことをコンセプトにしています。お神輿は今まで近くで見る機会がなかなか無く、あんまり意識したことがなかったんですが、初めて工場で間近で見たときに、一つ一つ職人さんが作っていってとても凝っている。近くて見てとても感動して、それを何か身近に身につけることができたらとても素敵だと思いました。あまり見たことがない柄で、日本のものなんですが日本過ぎない、初めて見た感じで感新鮮に感じました。素敵だなと思いました。」

『KIPPU』のジュエリーにはどんなアイテムがあるのか、関谷さんににお聞きました。

「唐草と菊石目というものと、魚子という柄をを使っています。それぞれ意味があるものを使用していて、唐草が繁栄や長寿、菊石目が無病息災や邪気払い、心身の安定、魚子が富と幸福の象徴です。魚の子と書いて「ななこ」と呼んでいます。ちつぶつぶしてるものが魚の卵のように見えるということかや、実はいろいろな説があるんですが、主にそういう理由から魚子と呼ばれているようです。ネックレスと指輪、ブレスレット、ブローチがラインナップされています。デザインで選ぶ方もいらっしゃいますが、その文様の意味で選ぶ方も多いです。幸福や富、お金持ちになりたいからじゃこれにしようと選んでいく方も多いですね。稲葉さんのバングルもLiLiCoさんのバングルも唐草模様のバングルです。これは繁栄、長寿という意味があるもので、おめでたい模様になっています。LiLiCoさんのバングルはまだ発売していないメッキがピンクゴールドのオリジナルのメッキですので、ぜひつけてみてください。」

最後に中野さんはこんなお話をしてくれました。

「おそらく昔の方もお神輿のパーツが落ちているものを拾って、お守りにしていたんじゃないかとも想像もできますし、お祭をやっている方々に聞いても、実際にそのように落ちてしまったものをこっそり披露というか、実際にお守りとして持っているっていう人も実際にいるようです。神聖なものということもありますし、実際それを持ち帰っていいのかどうかなかなかわかりませんが、運というかそこで落ちてるのを見つけるのも運であり、出会いなのかもしれないです。神聖なものでありつつ、その生活に近いところに皆さん求めてるんだというのは、話を聞いていて思います。江戸から徐々に浸透していって、地方に知ってもらったり、海外のお客さんが戻ってきたときに、これを知っていただけたらいいなというのは、常々みんなで考えてます。僕たちがそもそもお神輿やお祭りっていうことをほとんど知らない中で始めさせていただいて、柄であったり歴史などを教えていただいたところ、とても魅力を感じましたし、今後このジュエリーを通じてこれをきっかけにお神輿や、お祭りのことに興味を持ってもらえる方が増えてきたらとても嬉しいです。」

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