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今日は、佐賀県唐津市にある農業生産法人グレイスファーム株式会社の代表取締役である副島幸輔さんにお話を伺います。
グレイスファームでは、国産の黒きくらげと白きくらげを両方栽培しています。副島さんは白きくらげの栄養価やその魅力にすっかりのめりこみ、きくらげ栽培を10年前からスタート。その頃は国産が全体の1％で他は輸入品という時代だったそうです。
まずは、グレイスファームのきくらげ栽培のこだわりを聞きました。

「もちろん安全安心ということを最重要課題としてやっておりますので、完全に無農薬栽培をしております。元々菌床栽培って言いまして、広葉樹を小さくチップよりも小さくしたオガ粉を中心に、米ぬかや小麦のふすまといったものを入れて、ブロック状にしたものに、キクラゲの菌を打ち込んで育てていきます。例えば科学的な何かを栄養素に入れるようなことはありません。ただそれだけではなく、実は私どもの会社があるところの立地にも関係するんですが、佐賀県唐津市の永山という山間部に位置する、市街地から少し離れたところに位置するんです。そこが非常に水の綺麗なところで、実はこの永山地区は上水道がないところなんです。約2000人ぐらいの人口がいるんですが、全く上水道がなく全部地下水でまかなわれています。名水百選などに選ばれるような非常に美味しい綺麗な水が出ておりまして、そういったものをキクラゲ栽培に使うことでよりいいものを作りたい。そこで、今、永山で作ってるということになります。」

副島さんは、白きくらげに特にのめりこんだという話をされていましたが、それは、白きくらげが持つ保水力、吸水性なんだそうです。

「実際そういったものをどこまで大きくなるのかという実験を何度もやってるんですが、黒のキクラゲの場合でだいたい20倍ぐらいには膨らみます。ですから10グラムの乾燥のものが、200グラムぐらいに大きく膨らむことができます。ただ白のキクラゲの場合は格段に大きくなりまして、10グラムのものが約60倍の600グラムぐらいまで、水で膨らむことができます。親指の先ぐらいの乾燥のものが、それこそ海に漂うクラゲ程の大きさになります。もう一つそれ以上に興味深いのは、その吸った水をどれぐらい保てるかっていうことなんです。いわゆる保水性と言われる部分です。黒のキクラゲの場合は、水気を吸った状態で室内に置いた場合にどの程度水分を失うのかといった試験もしています。黒のキクラゲは、2日ほどするとだいたい半分ぐらいになってしまいますが、白のきくらげの場合は、半分になるまで4日から5日ぐらいかかるんです。ですからしっかり水分を吸収をして、それをきちっと保っておくっていう性質を白のきくらげは持っています。その辺が白きくらげと黒のキクラゲのが大きな違いになるかと思います。キクラゲの中でもう一つの特徴的なものは、食品の中で最もビタミンDを多く含む食品というふうに言われています。このビタミンDは、カルシウムの吸着を助けて骨を丈夫にしたり、骨粗鬆症の予防や治療に使われるということもあるそうで、また免疫性を高めることに非常に大きな効果があり、様々な論文が特にアメリカを中心に出されています。」

このグレイスファームさんが育てた白きくらげを使って作られている、『白美の雫』という石鹸があります。

「よく冗談で、この石鹸は占いもできますと言うんですけれども、小さな水晶玉のような透明感のある石鹸になります。基本的にはネットに入れて泡だて、その泡で顔優しく洗っていただくっていう方法や、それ以外にも例えば顔に直接石鹸を優しくマッサージをするように当てていただいて、洗顔していただくのも非常に良いです。以前も私もネットで泡を立て洗顔をしていましたが、最近は直接顔を少しマッサージをしながら洗うというやり方が多いです。なぜそれができるかというと、刺激性が非常に少ないんです。こちらに関してもパッチテストなど様々な試験も行いましたが、刺激指数が0.0ということでご判定をいただきました。ほとんどの方に刺激を与えないというという結果が出ております。もちろん一部どうしても使わないといけない成分もありますので、それは使ってる部分はありますが、その使用成分の中から例えば二つ、三つとの成分を除けば食べることもできるぐらいに、ほとんど植物性の石鹸です。」

顔だけではなく全身に使ってもいいそうです。

「実際に使っていただいた方の感想の中には、触ると非常に癒される、プルプルした感じが非常にいいなど言っていただく方もたくさんいらっしゃいます。特に乾燥肌の方には非常に喜ばれておりまして、実は私の両親は現在、90歳を超えてるんですが、洗顔石鹸を贅沢に体全体を洗うために使っています。そうすると乾燥肌の痒みなどが非常に抑えられて、とても良いということで長年これを使っています。特に母親は老人会の集まりに行った時に、すごいと言われ褒められると喜んでいます。肌がそうですが、若いと言って褒められると言ってました。」