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今回は、滋賀県大津市にある株式会社JINEN 代表取締役の井本敏洋さんに、お話を伺います。
井本さんは、ヘルシー＆ビューティフルライフを掲げて、2012年に創業。美容室サロン、まつ毛エクステサロン、医療用ウィッグを手掛けています。そして、滋賀県といえば琵琶湖ですが、大切な琵琶湖を守るための【美しいびわ湖石けんプロジェクト】というのも立ち上げています。

まずは、井本さんが会社を立ち上げた理由を聞きました。

「私が美容師として働いて10年目の頃に、全身アレルギーになりドクターストップを受けたんです。そのため美容室で働けなくなってしまいました。症状としては、体全体にブツブツというか、よく手荒れなどでよく聞くと思いますが、そこからも全身に広がるようなイメージで、帯状疱疹であったり喘息であったり、そういったアレルギー反応が全身に出るような状態になりました。化学物質を触るとかなり危ないんのではないか、という心配が続く状態ですね。一旦諦めようかと思ったのですが、お客様や家族に応援をもらい、また美容として復帰したいと思ったのですが、やはり美容室は化学物質しかないぐらいの職場環境のため、これは自分で会社を立ち上げるしかなかったっていうのがきっかけです。1年ほど美容室からは離れ、そのときに情報収集をするなどして準備をしました。」

【美しいびわ湖石けんプロジェクト】は、どんなプロジェクトなんでしょうか。

「実は琵琶湖プロジェクトは昨年立ち上げたプロジェクトで、商品も弊社で作った第1弾の商品なので、自社で作った商品は現在この商品だけになります。私自身、石鹸で人生を助けられたのと、滋賀県は私が生まれた年ぐらいの40年以上前に、日本で初めて石鹸運動という運動を始めたんです。合成洗剤が原因でもあった琵琶湖の汚染を、1人の主婦が合成洗剤やめて石鹸に変えようと、今でいうSDGsの活動を滋賀県は40年前から行っていて、それが今でも続いてるような珍しい県なんです。私も滋賀県出身でそういう環境の下に育ったので、そういった石鹸運動の影響が元々どこか頭の片隅には残っていて、弊社でできるSDGsのような活動であったり、あの石鹸運動を自分自身の体験をもとにしてやっていきたいとずっと思っていました。そして創業9年目にして、やっと実現できました。それが美しいびわ湖石鹸の全身シャンプーとヘアリンスなんです。」

「美しいびわ湖石けん全身シャンプー」、「美しいびわ湖石けんヘアリンス」は、どんな製品なんでしょうか？

「私自身、数々の石鹸を試しました。石鹸はデメリットとして軋んだり、色持ちが悪いということを言われていて、私も他社の石鹸をずっと使用していたこともありそういう部分を多少なりとも実感してました。一応、美容に携わってすでに20年以上になるので、一応その業界のことを色々と見てきた中、石鹸も知った上で、美容師でも使えて石鹸の良さも残してというところにこだわって作ったんです。やはり添加物を入れてしまうと僕の真意からずれてしまうということもあり、まずは絶対植物性100%で化学物質を一切使わないことにこだわる、完全無添加というラインです。あとはコアオーガニックなどという言い方をするんですがそちらにもこだわっていて、排水としてに流れ、琵琶湖に流れていっても、分解されるいわゆる生分解性が高い商で、琵琶湖の環境に良いという部分もこだわりました。実際に売り上げの一部が琵琶湖環境保全に寄付されるという両面から、琵琶湖の環境に対していい良いというコンセプトを持った、プロジェクトの商品になっています。」

原料も滋賀県産にこだわっています。

「一番影響があるのは水だと思うんですが、滋賀県産の軟水の中でも柔らかい硬度12の超軟水を使うことによって、泡立ちにくさや軋みやすさをかなり軽減できています。しかし、軋まなくなることで石鹸の良さがなくなるので、多少のきしみはあえて残していますが、従来の石鹸シャンプーに比べたらかなり軋みにくくなっています。パッケージの後ろを見てほしいんですが、本当に見たことある成分しか成分表に入ってない非常にシンプルな配合になっています。石清水という天然の湧き水を使用し、オイルは3種類使用しており、このオイルも100%天然のオイルになっています。ラベンダーとレモン、ローズマリー、オレンジの有機の精油を少し使っていますが、これも滋賀県産の頭皮や髪の毛に良い精油をチョイスして作っています。」