Oct. 21 2022
ヴィーガンカップラーメンをご紹介
今日は、ベジタリアン、ビーガンの人たちが食べることができるよう、ハラール認証もとっている『Freedom Ramen』をご紹介します。
お話を伺うのは、Grit CapitalのCEOで、TANAKA VALUE-PLUS TRADING株式会社 代表取締役の田中良尚さんです。
今、シンガポールにいらっしゃるという田中さんに、どうして『Freedom Ramen』を作ったのかを聞きました。
「やはり誰でも食べられるという商品を作りたかったということがありまして、要は同じ人種や、宗教、食べ物、戒律、制限がある方々は、食べるものに関しては難しい場合があります。特に日本は単一民族ということもあり、マイノリティの方々をしっかりサポートできてないと感じていましたし、日本の外に出て日本を見たときに非常に強く感じました。私の海外の友人が日本に行った時に、特にイスラムの方にとっては、日本のことが好きなのに日本のものがなかなか食べられません。やはり皆さんが同じようにっていう意味で同じものを食べることは、みんなが仲間になることが出来る最初のきっかけと感じました。そこで一つ商品を作ろうということになりました。ベジタリアンやビーガンの人たちが食べられて、なおかつハラール認証をとっています。全世界の人口の4分の1は、実はイスラム教の方々になります。20億人ぐらいいる人たちも食べることができるということで、もうギュッと、そのカップラーメンに思いを詰め込んだ商品になります。」
この『Freedom Ramen』どんな味があるんでしょうか?
「辛味噌、シーフード、日式カレーの3種類になります。日式カレーと辛味噌に関してスパイスを多めに使っているので、辛いのが少し苦手な方には辛いと感じるかもしれませんが、結構辛い物が苦手でもこれだったら食べるとおっしゃって頂けると思います。シーフードはエビと、シーフードだけにはエビパウダーが入ってるので、これは100%植物性ではなく、ペスカタリアンという魚介は食べられる方がターゲットになっています。海老の部分がしっかりしていて、これはこれで日本のシーフードのカップラーメンとはまた全然違う、アジアのシーフードの旨味がしっかり出ている味になります。アジアの方々含めて、味がしっかりしてるのが好きなんですね。ぼやっとする味では、あまり旨味がわからないというか、特に味がしっかりしている日本のカップラーメンのコンセプトの味を最初に選んだということで、味噌、カレー、シーフードという種類になりました。」
田中さんは、カンボジアで不動産を探している中で、カシューナッツがおいしいことを知り、畑からとれたものを売れば収益になるということで、カシューナッツの販売も手掛けることになりました。
カンボジアでカシューナッツ事業をしようと思ったきっかけは何だったのか、伺いました。
「カンボジアってポルポトによる内戦の時代に、多くの有識者の方々が殺されてしまい、学校を全部つぶされ、農業に従事するよう強要されました。その影響もあって今も学校が足りていない状況で、田舎の方に行くと、コミュニケーションはできても言葉が読めない方もいます。文字を読めないと契約書が読めない。そうなると周辺国から「1ヘクタールいくら」という口頭で、一番安い値段で売られてしまう現状が今までありました。私はその畑で採れたものを一番いい状態で温度管理し、ダイレクトに日本に入れています。なるべく中間の業者を入れないでダイレクトに届けることによって、農家の方々の所得を上げようとしています。フェアトレードをちゃんと構築したいという思いで、カシューナッツのビジネスを最終的にやろうと判断し、今やってます。そこでプライドを持って、農業をやっていただくことによって、自分たちはやはり美味しいものを食べるっていうところで、互いに立場が同じそのフラットな状態になった時、非常に良い農業と消費者の関係ができると思います。」
田中さんが手がけるカシューナッツには、どんな特徴があるんでしょうか?
「カンボジアのカシューナッツは本当においしいです。規格も世界で一番大きい。品種も改良されて一番おいしい品種の種が植えられていて、世界最高峰のカシューナッツを生産しています。それからチーズ、バター、代替乳製品、ベジタリアン、ビーガンも食べられるクリームソース、アイス、ベシャメルソースがカシューナッツから作れる。今、割れたカシューナッツはかなり安いんですが、それを代替乳製品にしてみるなど、そういったノウハウはカンボジアに持って行こうと思いました。カンボジアの所得をあげていけば、アフリカなど他の国でも生産できるのではないかと、現在やっています。」