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Jan. 13 2023
サステナブルなアイテムで衣服を作る『HERENESS』
今日は、リサイクル素材や植物由来素材を使ったスポーツウェアブランド『HERENESS』を手掛ける株式会社アルティコ、マーケティングディレクターの神谷颯人さんにお話を伺います。
まず、『HERENESS』がどんなブランドなのかを聞きました。
「HERENESSは、2020年の12月に始まったスポーツウェアブランドです。スポーツウェアブランドの中で、今までなかった着心地を一番にフォーカスしたアパレルブランドになります。ランニングやヨガ、ジムトレーニングなど日々できるようなスポーツをターゲットにしたスポーツウェアを作っています。スポーツウェアというと、軽さや速乾性と機能性が割と重視されているようなものが多かったと思います。今もそういったスポーツウェアが多い中で、今、自分が着たいスポーツウェアとは何だろうとなった時、やはりもっと着心地や日常でも使いたくなるようなウェアが欲しいと思いました。そういったウェアが他のブランドのどこにも無かったので、ちょっと試してみたいと思い、2020年の4月ぐらいから企画を始めて、12月にローンチしました。昔はやはり競技としてランニングをしてたんですが、今は仕事としてのスポーツもそうなんですが、やはり日々ずっとトレーニングしている感じなので、もっとリラックスしたウェアを着たい。普通のTシャツで走ることもあったので、その中でもう少しカジュアルでみなさんんも着ることができるようなもの、競技的なスポーツウェアですと少々張り切り気味なので、もう少しリラックスした感じものが欲しいと思っていましたので、自分で作ってしまおうと思いました。走った後にすぐカフェに行ったり、コンビニに行ったりと、そういったシーンが自分の中で多かったので、そういう時にあまり目立ちすぎない色というか、なじみのいい色、そしてロゴが目立ちすぎない感じをデザインの中に落とし込んでいます。」
リサイクル素材を使ったこんなオススメアイテムも伺いました。
「昨年末に販売したエコニールトレイルジョガーというロングパンツは、トレイルランニングや登山で使ってもらえるような形のロングパンツです。これは漁網や魚を収穫する時のネットが、海の底に捨てられてしまっているものがあり、それを回収しチップにして生地にできる技術が海外にはあるんです。エコニールと呼ばれるその素材を扱うメーカーと直接ライセンス契約をしています。海外の有名ブランドなどがカバンなどに割と使っているのをブランド開発時に気になっていて、メーカーにメールしてみたところライセンス許可が下りたので使ってます。今この新しくアパレルブランドを始めるとなった時に、やはりサステナブルといったところは気にしていかなければならないと考えていました。新しい石油由来の素材を使うよりも、このようなリサイクルされた素材などを積極的に使用しようと思っていました。実際ランニングをする時に、動きを妨げないような生地の伸びや形を重要視しています。またスマホが入るようにヒップポケットをつけているので、そこにスマホを入れてランニング中に音楽聴いたりなど、そういったものをスポーツシーンで使いやすいようにしています。色は鮮やかな青とグリーンの2色になります。太もも、腰まわりはわりとゆったりめのシルエットですが、膝下からキュッとテーパードを効かせ、ばたつきがないようなデザインにしています。スポーツウェアのロングパンツは割とピッタリとした形のシルエットのものが多いんですが、そうすると街中でなどの普段ばきしたい時に、スポーツウェアっぽいですし自分もあまり履けないので、太もも周りのシルエットは気にしてデザインを行いました。」
ここからは、『HERENESS』のイチオシアイテム!
「ブランドの立ち上げからずっと販売している、【スムースウールTシャツ】という製品です。ウールのTシャツは、少しチクチクすると思われる方も多いと思います。しかしこの【スムースウールTシャツ】は、かなり細い糸を使用して滑らかな着心地を生み出しています、お客様からもシルクのような触り心地であったり、着ていて全然気にならないといったお声をいただいています。ウール本来の温かさであったり、滑らかな肌触りがとても気持ち良いので、ランニング以外でも毎日着ていたくなるというお声もいただいているTシャツです。ウールの機能性としては、速乾性もありますし、汗をかいても汗がすぐ乾いて保温はキープされます。私もトレイルランニングやちょっと山を登りに行く時に、ウールのTシャツが良いと聞きウールのTシャツ着ていましたが、やはりチクチクとするものが多く、それが気になり生地などを色々と見てみたとこっろ、やはり糸の細さがとても重要だと思いました。ウールはセーターに使うもの、コートに使うウールもあります。【スムースウールTシャツ】のようなカットソーにも使えるようなウールもあるんですが、その違は何だろうと思ったところ、糸の細さが一番重要だと思いました。17.5ミクロンという、髪の毛よりも全然細いような糸を使用しているんですが、これ以上細くなるとケアがしにくくなります。洗濯ができなくなったりなどの問題もあるので、スポーツウェアとして販売するのであれば、やっぱイージーケアというか、洗濯は絶対必要なので、洗濯もできるし、尚且つチクチク感もほぼ気にならないという細さです。」
素材も地球にやさしいリサイクル素材を使っていますが、こんな工夫もしています。
「商品を作るところからお客様に届けるまで、ビニールの個包装を全くしないというのをポリシーとして掲げています。やはり服は、個包装やビニールをかなり使うと思います。サステナブルな取り組みの中で、ビニールはやはり捨てられてしまうので、であれば最初から使用しなくてもいいのではないかと、コンセプト立ち上げのときから考えていました。お客様へお届けの時には、専用のダンボールボックスにビニールなしで入れ、そのままの商品の状態でお届けしてます。初めて購入したお客様は、商品がポーンとダンボールに畳まれてそのまま入ってくることに少しびっくりされると思いますが、確かにこのビニールいらなかったよねといった声もいただいています。それでダンボールでしっかりと雨などから汚れから守って届けてくれてるのであれば全然大丈夫という声が多かったので、それは良かったんだなと思ってます。実際この個包装のビニールを最初からつけてたら、今2年間でどれぐらいのビニールが消費されてたんだろう、捨てられていたんだろうと思うので、この取り組みはやっていて良かったかなと思っています。中の紙やビニールなど、多くの資材があると思いますが、工場から倉庫が送られてくると時や、そのサンプルのやり取りとなども全ての段階でビニールは使わないようにしてます。」
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