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他、渋谷の「CHOOSEBASE SHIBUYA(チューズベースシブヤ)」 コンビニ、量販店で展開予定。
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Jan. 27 2023
Upcycle by Oishix × CHOYA 梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ
今回は、昨日から発売された『梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ』をご紹介します。この商品は、フードロスに新たな価値を与えるUpcycle by OisixとCHOYA梅酒が共同開発したものです。
はじめに、お話を伺うのは、食品宅配サービスを手掛けるオイシックス・ラ・大地株式会社 グリーン戦略室 責任者 東海林園子さんです。
まずは、【Upcycle by Oisix】とはどんな取り組みなのでしょうか?
「pcycle by Oisixは、元々フードロスに繋がっているような食材ですとか食品としてまだ未活用な食材を、価値を改めてつけてアップグレードさせて新しい商品に生まれ変わらせる取り組みになります。Upcycle by Oisixでは、ブロッコリーの茎のようなものや、大根の皮などの普段ご家庭では食べる機会があっても、工場や生産の工程でどうしても廃棄に回ってしまうような原材料を改めてチップスに生まれ変わらせて、新しいお菓子、スナック菓子として販売させていただいています。オイシックス・ラ・大地は、食の課題をビジネスの手法で解決するという取り組みをいくつかやっております。その中でのOisixの特徴は、川上の生産者と川下のお客様をダイレクトに繋いでいることで、川上の生産側や製造側で廃棄されるものを常に目にしてきました。何とかこの課題をクリアできないかということで、どうしても廃棄になってしまうものや食材に使われにくいものを食品に生まれ変わらせる取り組みをしたいという思いからスタートしました。元々Oisixがお客様にお届けしてる商品は、生産者からダイレクトに仕入れているものが多く、我々の調達するメンバーも生産者の元に直接通うことが基本になっています。ですので、現場での廃棄の状況や、生産側の悩みなどを常に見てきました。今まではお客様の家庭の悩み解決というものに取り組んできましたが、消費サプライチェーン全体の食の課題という点では、川上の生産者の悩みを解決する取り組みが必要だと思い、この取り組み始めております。」
東海林さんのお話では、現在、522万トンのフードロスが年間発生していると言われていて、そのほとんどが企業系のゴミになります。しかし、農家さんが畑で廃棄しているようなものは入っておらず、実際にはもっと多くのフードロスが発生していると思われます。
通常なら捨てられてしまう、大きく言うと日本のフードロスの課題になっている食材が、新しく生まれ変わって価値のあるものにすることができたら、という取り組みです。
まず日本でのフードロスの解決から始める中で、日本の伝統的な梅、チョーヤの梅を使って何かできないかと考え、Upcycle by Oisixとしては初めての企業コラボアイテムを考えていったそうです。
チョーヤにもフードロスの課題がありました。どのような問題だったのか、チョーヤ梅酒株式会社 企画 広報推進部 森田英幸さんに聞きました。
「梅酒を漬けた後の梅は、大半は梅の実の商品に入れたりそのまま袋詰めにして商品化して販売をしていましたが、どうしてもそれでも販売できない、残ってしまう梅というものがありました。そのようなものは、今までは肥料や飼料として加工して利用してきており、肥料よりも飼料として活用いただける方がありがたいことなのですが、飼料よりも皆様に美味しく召し上がっていただくことの方が、梅の生産者、梅酒を作ってる私共の強い思いでもあります。今回のそのアップサイクルの取り組みで、お客様のもとにドライフルーツが届けられることは非常に嬉しく思います。もちろん動物が食べても非常に食欲も出るし、肉質も良くなると聞いていますが、まずは人に食べていただければ一番ありがたいと思っています。」
そして、梅のスペシャリストでもある、チョーヤの森田さんが思う『梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ』の推しポイントはどこでしょうか?
「梅酒の梅自体そのまま食べても美味しいんですが、どうしてもアルコール度数をちょっと強く感じたり、あとちょっと湿っているので、保管であったりちょっと手がベタついたりするんです。『梅酒から生まれたしっとりドライフルーツ』、私も食べてみましたが、ドライフルーツにすることでアルコール感を感じることも少なく、食べやすい。しかも携帯にも便利ですし、何といっても歯ごたえもありますので、少量でも非常に食べ応えがある。そこが推しポイントです。原料となる青梅を当社はJAさんから仕入れていますが、それを梅酒につけた後の梅をまたJAさんに戻し、生産地でドライフルーツに加工していただく。それをOisixさんが今回、全て手がけてくれています。」
オイシックス・ラ・大地株式会社 グリーン戦略室 責任者 東海林園子さんに、おいしさのヒミツを聞きました!
「まず特徴としては梅酒に使った梅は、梅酒を美味しくするための梅なので、どうしても梅の実側に食味というものが残りにくくなってしまうと思います。それを逆に価値の転換をし、熟成して梅酒に使ったからこそ出るしっとりした食感や、梅酒に漬かったからこそ戻ってくるアルコールと、この熟成の旨み。そして梅の酸味は減っていきますので、その辺を活用してドライフルーツに加工させていただきました。もう1度味をのせ直してそれも、過度な味をのせすぎず、元々の梅自体の風味を大事にしています。チョーヤさんの梅はとても良い梅を使われていて、それは素材の力がある梅ですので、無駄に添加物の甘味料、酸味料などは使わずに自然な風味で仕上げています。さらにこのしっとりした食感を残したいという希望もありましたので、セミドライのようなドライフルーツに仕上げてます。そのままでも、もちろん美味しく召し上がっていただけるんですけど、ヨーグルトにトッピングしたり、ポテトサラダやかぼちゃサラダにちょっと混ぜて、レーズンを使うような感覚でお料理に使っていただくとアクセントにもなり、お料理の幅も広がり楽しくなると思います。燻製も梅の香りが凝縮するというか引き立つような形になりますので、燻製もかなり相性がいいと思います。ご家庭でももう1回ドライフルーツを使ってアレンジメントメニューを楽しんでいただいたり、例えばパンやお菓子作りが好きな方は、原材料としてもまた活用いただいて、梅の良さやいろいろ楽しみ方を味わっていただければと思います。」