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CHOYA NATURAL BEAUTY

Feb. 24 2023

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料理研究家・浜内千波さんに聞く、愛媛県松山市産のアボカドを使ったおすすめレシピ

今回は、愛媛県松山市産の国産アボカドをご紹介します。
お話を伺うのは、料理研究家で食プロデューサーの浜内千波さんです。浜内さんは、松山産のアボカドの魅力をどう伝えるかお手伝いをされています。
日本国内でのアボカドの流通量は、ほぼ外国産が占めていてその割合は99%とも 言われており、り国産のアボカドは約1%。まだまだ珍しい国内生産ですが、今日紹介する「松山アボカド」は、まつやま農林水産物ブランドに認定されているそうです。
国産は1%というアボカド、他にはどんなところで作られているんでしょうか?

「ひとつが一番老舗の和歌山です。これは相当前から一番最初に生産をされていた場所です。そして2番目が鹿児島。鹿児島もだいぶやっぱり皆さんが努力をされ追随をしてきてるような状態で、そして次に着手したのが愛媛県の松山なんです。このように分布を見てみると、やっぱりアボカドの生産地がアメリカだったり南米だったりするものですから、基本的に栽培に適しているということで生産をされ始めたというところが、やっぱり松山も参入をした結果になっていると思います。三つの地域のアボカドを食べたことが経験があるんですが、私自身正直比べてみても、栄養価がほとんど同じなんです。正直なそんなに違いはないと思いますが、やはり海を渡って厳しい条件下の中で入ってきてるものですから、皆さんもよくご存知のようにアボカドは追熟が早いんです。それをどうやって止めて皆さんの元に流通させるのかというところでは、国産のものですとその流通が早いため、追熟を抑えるような余分なものが含まれないという点で非常に安心かと思います。本当に美味しさを倍増してくれてるような、それがやはり国産のアボカドかなと思います。」

アボカドの栄養価についても教えていただきました。

「アボカドは森のバターと言われてるぐらいお口の中に入ると、とろけるような食感があり、これは不飽和脂肪酸なんです。これがとってもいいんですね。アボカドオイルと言われてるぐらい、非常にいい油が入っています。あとはね、若返りのビタミンEと言われてるものも入っていて、こちらは肌を綺麗にしたり、シミとかそばかすを防いでくれます。また、水溶性の食物繊維が多く含まれていて、コレステロールが急激に上がる、いわゆる血糖値の上がるのをこの水溶性食物繊維が抑えてくれると言われているんです。アボカドを朝食べると、次の食事も、その次の食事も血糖値の急上昇を抑える力があり、さらにコレステロールをいわゆる外に出す働きもあります。この水溶性食物繊維が非常に多いと言われているのが、アボカドの特徴でもあります。カリウムも多く含まれてますから、食事で摂った塩分を調節してくれます。ですので、ヴィーガンの方の一番大事な栄養源としても活用されていて、私達はお刺身やお肉などがメインの素材になることが多いですが、ヴィーガンの方たちとベジタリアンの方には、アボカドがメインの食材として重宝されているんそうです。」

松山産アボカドだから食べることができる、ある部分の調理法をご紹介!

「アボカドの皮には、第7栄養素という抗酸化の栄養素が一番含まれているんです。この皮が、強い太陽でも負けない、風にも負けない、害虫にも負けない、アボカドの中身を守ってくれてるわけです。この皮をいただけるというのは、最大の魅力だと思っています。それを食べることができるのは、国産のいいところじゃないのかなと感じております。日本のアボカドは全般的に言えることですが、薄皮でちょっとスーッと剥けるような状態になります。これは、実はポリフェノールが多いことによるもので、ポリフェノールは意外とえぐみや苦味があるんです。これがポリフェノールの代表的な味加減ということになるんですけど、油によって意外と軽減されるんです。ですので、油で揚げてチップスにするのが良いと思います。細く切ってあげてもよし、綺麗にめくれたらそのまま唐揚げにしてみてください。小麦粉もつけなくても大丈夫ですので、素揚げのままで揚げていただくと、カリのカリ子になります。油の温度は中温で。あらよって言う間にカリのカリ子になります。水分があまり含まれていませんので、あっという間にカリカリっとすると思います。それを刻んだり、ちぎったり、そのままでかじっていただいたり。私は千切りにして揚げて、サラダの具材の一つとして混ぜたりします。このように皮も全部召し上がっていただくことができるのが、松山アボカドの特徴となっています。」

さらに、こんな食べ方も紹介していただきました。【アボカドのレア揚げ】と【アボカ丼】です。

「まず半分に切って種を取り、皮を上手に剥かれて、塊のまま水溶き小麦粉、衣を少し。卵はいりません。水と小麦粉を溶いてください。トロッとした衣にくぐらせて、パン粉をつけて30秒ぐらい中温で揚げてもらうといいと思います。中身は衣によってガードされていますから、冷たさがありながらも、ねっとりとして美味しく感じると思います。衣と油でとても美味しく感じることができると思います。ですのでこの良さを知るには、できるだけ素材そのものを味わっていただきたい。また、切ってそのままのお刺身としていただくという方法もありますが、あっという間に食べてしまう感じもあり、少し勿体無い気がしていました。ですので、丼にしていただいてもいいかなと、思っていたりします。丼の場合は温かいご飯の上に薄く切って乗っけてください。そこに卵の黄身を載せていただいたり、あるいは刻み海苔をのせていただいて、ほんの少しオリーブオイルと塩を振りかけて召し上がってください。もちろんお醤油をかけていただいてもいいのですが、オリーブオイルをかけて塩をかけて下さい。お好みで黒胡椒を足していただいてもいいかと思います。黄身をつぶしながら美味しい一体感のある丼というのは、お店に出せるかもといった味になるかと思います。」

浜内千波さん  詳細 >>