食欲が落ちがちな暑い季節に、ふわっといい香りの油茂製油の『玉締め一番搾りごま油』をご紹介!
代表取締役である並木茂徳さんにお話を伺いました。
油茂製油の創業は江戸時代の初期、3代将軍家光の頃で、現在と同じ場所で創業。江戸時代は菜種油を扱っており、食用だけでなく行灯の油にも使われたそうなんです。ごま油を扱い始めたのは戦後に入ってからのことで、菜種油からもっと付加価値のあるごま油に転化。そのごま油は玉締めという、江戸時代と全く同じ絞り方で絞り、生産されています。
玉締めは最も単純な絞り方で、ゴマを綺麗にふるいをかけたものを釜で一時間炒り、冷ました後に機械ですり潰します。すりごまにしたものを1度蒸気で蒸して、それを玉締めという御影石の大きい丸い石で圧力をかけ1時間ほど絞ります。これを玉締めと言い、一切何も加えていない、フレッシュなごま油です。2人がかりで1日でこの作業を4回行い、一斗缶(16.5kg/1缶)で、1日あたり12〜15缶ほどしか取ることができないそうです。
そのままサラダや冷奴などにかけていただいても、卵焼きなどの単純なお料理にもその美味しさがわかるごま油ですが、並木さんはお味噌汁に垂らすなどして、その香ばしい香りで食欲が減退しがちな夏場に食欲増進のために使うこともあるそうです。
並木さん曰く、油はちょっと変わった生き物とのこと。夏場と冬場など、気温などにより炒り方などが変わり、それを見極めるのは職人の勘。夏場はとにかく暑くて炒る作業は本当に大変。でも、お客さまから嬉しい評価であったりリピーターさん付くなどの支持をもらえることで、その力に支えられ今まで維持でき、やり甲斐になってきたことを実感されるとのことです。