今回は新潟市南区で、果樹やお米、ひらたけなどを育てる『せきね農園』の9代目、関根邦仁さんにお話を伺いました。
『せきね農園』がある新潟市南区は、新潟でも有名な果樹産地。『せきね農園』でも桃やお米、ヒラタケ、アボカドを現在栽培していらっしゃいます。新潟は雪が多い地域でもあるので、冬にできる仕事としてヒラタケ作りをスタート。ヒラタケは約40年前は、キノコといえばヒラタケをイメージするぐらいに一般的なキノコでしたが、生産しやすく流通もしやすい、さらに日持ちするブナシメジが市場に出てから一気にブナシメジの生産量が増え、ヒラタケの生産量は減少。今では幻のキノコとも言える存在になっています。
『せきね農園』のヒラタケは菌床栽培。今シーズンのヒラタケの出荷は終わったしまったのですが、終わったキノコの廃菌床を畑や田んぼに還し、堆肥として使用。キノコの廃菌床は理想に近い堆肥で、土作りにも非常に役立っているそうです。
今の時期に収穫しているのは、アボカドの3品種「ハス」、「ウィンターメキシカン」、「ベーコン」。「ハス」はいわゆる一般に流通している輸入物のあの形アボカド。輸入物との違いは、出荷ギリギリまで木に実った状態にして出荷できるので、風味が濃く油分も多く感じられ、口の中でもったりと重くその風味を感じることができるそう。「ウィンターメキシカン」は味はもちろん形も変わっていて、「ハス」に比べると味はさっぱりしていて食べやすく、違う食感も感じられる品種。「ベーコン」は国産アボカドの中で代表品種で、とてもクリーミーで口溶けが良いのが特徴だそうです。
関根さんオススメのアボカドの食べ方は、アボカド丼。潰したアボカドにツナを入れ、お好みで塩、胡椒、またはマヨネーズを入れます。丼に入れたご飯の上に海苔やお好みで大葉を載せ、そこに味付けしたアボカドを載せます。最後にネギを載せて完成。わさび醤油をかけて、海鮮丼のイメージで食べるととても美味しいとのこと。シンプルにアボカドにわさび醤油や、バジルソルト、スモークソルトなどかけて食べるのもおすすめだそうです。