今回は、『＆CAMBODIA』というカンボジア産の乾燥胡椒、生胡椒の塩漬けを販売している、AKO株式会社の速水孝吉さんにお話を伺いました。
2014年から2019年まで、ご夫婦でカンボジアに移住した経験がある速水さん。当時、胡椒農園を見学する機会があり、その味に感銘を受けたそうです。さらに胡椒を半生の状態で食べることが初めてで、衝撃的な旨味と食感にこんな楽しい良い調味料はないと感じ、その味をぜひ日本でも知ってもらいたいということで、カンボジア産の胡椒の取り扱いを始められたそうです。当時はアンコールワットがある街で事業をスタートし、今ではカンボジアで築いた縁を繋げていきたいと、2年前から『＆CAMBODIA』の事業をスタートされました。
通常、乾燥胡椒は天日干しで黒胡椒になりますが、塩漬けの生胡椒も黒い色をしています。これは塩に漬けることで酸化して黒くなるという、天日干しにした黒胡椒とは違う作用により黒くなるというもの。そしてその塩分濃度にこだわっており、輸入後も、異物除去や塩分濃度の調整といった2つの工程を経て商品として販売。どのタイミングや状況でも変わらない美味しさを保てるような品質管理を大切にされているそうです。
速水さんオススメの生胡椒の食べ方は、生胡椒と卵の相性がバッチリな卵かけご飯。それ以外にもお豆腐やクリームチーズとの相性も良くそのまま乗せても、さらには炊き立てご飯にバターを乗せて数粒乗せたりと、生胡椒の塩漬けは簡単な方法でひと手間加えるだけでその味わいを何段にも引き上げてくれる存在だと仰っています。また百貨店の催事などで生胡椒の塩漬け単体を試食していただく時などは、お客様はその強い旨みに感動して「美味しい！うまい！」とリアクションを返してくれることが一番多いんだとか。
さらに今年からは、カンボジアの胡椒農園の収穫期初頭にとれる柔らかい若い房を一番に収穫し一番に塩漬けした、特別な初物の季節限定商品を展開。通常の生胡椒の塩漬けよりも、より強い歯ざわりと強めに弾ける食感が特徴となっています。
