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Oct 11 2024

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『辻和金網』の調理器具

今回は、京金網の技術を使って手仕事で調理器具などのアイテムを作る『辻和金網』の代表、辻泰宏さんにお話をお伺いします。
辻和金網は、主に銅やステンレスを用いて手作りで台所道具を製作しています。平安時代から続く伝統で、料理屋やお菓子屋からの注文が多く、特にふるいや焼き網、湯豆腐すくいなどが知られています。機械では再現できない細かい網目が特徴です。
辻和金網は3代目の泰宏さんが受け継ぐ老舗で、京都ではかつて50~60軒の金網細工店が存在しました。しかし、プラスチックや機械生産の普及で多くが廃業する中、手作りにこだわり続けています。お客様の声を大切にし、使いやすさや耐久性を追求した製品を開発。特に、持ち手が一体化した焼き網は、顧客の要望から生まれた人気商品です。
辻和金網の一番人気は「手つき金網」です。ガス火を柔らかく分散させ、パンや餅、野菜などを美味しく焼けると評判です。オーブントースターでは水分が抜けがちなパンも、外はカリッと中はふわふわに焼けます。焼きおにぎりやシイタケなど、様々な食材に対応できるのも魅力です。
辻和金網の「ゆどうふ杓子」もおすすめの一品です。名前は湯豆腐用ですが、鍋料理の具材を取るのにも便利で、水切れが良く重宝します。網の部分は豆腐が崩れないよう浅めで、持ち手には滑り止めとカーブを工夫しています。素材は銅とステンレスの2種類で、銅は抗菌作用があり、使うほどに風合いが増しますが、変化を好まない方にはステンレスが人気です。お鍋からすくった食材をスムーズに器に移すことができる点が好評です。

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