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Dec 20 2024

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『veggy』編集長吉良さおりさんの最新・ヴィーガントピックス

今回は、日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌 『veggy』の編集長である吉良さおりさんに、現在発売中の『Veggy』のテーマ【持続可能な食と農】についてお話を伺います。 日本はかつて農業大国であり、戦前・戦後は自給率が高かったものの、戦後の輸入依存と貿易の影響で自給率が大幅に低下しました。ヨーロッパ諸国と比べても自給率は低く、輸入停止が起きれば深刻な影響が予測されます。今年の米騒動もその一例です。また、農業従事者の高齢化が進む中、若い農家の育成や自給率向上が急務とされています。吉良さん自身、創刊当時はオーガニック野菜や自然農法に注目していましたが、それ以上に自給率向上の重要性を感じているそうです。地方では若い農業者が活動しており、彼らの声や専門家である東大の鈴木宣弘教授のお話を通じて、日本の農業の未来を考えるきっかけとなればとこの特集を組んだそうです。
吉良さんは、将来農業をやってみたいと考え、理想の農業について語ってくれました。北欧、特にフィンランドでは、都市住民が週末を過ごすための畑付き小屋を持つのが一般的です。小さな畑とシンプルな小屋がセットになっており、週末には畑を耕し、収穫物を日常の食卓に活かす暮らしが根付いています。こうした文化は日本にも広まりつつあり、長野などでは畑付きの小屋を年間契約で借りられるコミュニティも登場しています。そこでは、畑作業を通じて自然と近所付き合いが生まれ、「うちはこれが採れたからどうぞ」と物々交換が行われることも。これはかつての日本の田舎で見られた文化にも通じるものがあります。吉良さんは「昔の日本のような、ご近所で助け合う暮らしこそが、実は最もサステナブルな生き方ではないか」と感じているそうです。
吉良さんが忙しい年末年始を乗り切る秘訣は、栄養満点の玄米ご飯。ポイントは、しっかり発芽させてから炊くことです。玄米は完全食とも言われるほど栄養豊富ですが、外皮が硬く消化に負担がかかるため、炊き方に工夫が必要です。吉良さんは、まず玄米を浸水させて発芽させます。冬は2~3日、夏は1日で十分。発芽中に酵素抑制物質が水に溶け出すため、浸水に使った水は何度もすすぎ、捨てるのがコツです。その後、綺麗な水で玄米モードの炊飯器や土鍋で丁寧に炊き上げます。特に土鍋で炊くと、香りや食感がさらに良くなるとか。発芽玄米は消化吸収が良く、少量のおかずでも栄養がしっかり摂れるため、忙しい時期にぴったり。吉良さん流の玄米ライフ、ぜひ参考にしてみてください!
吉良さんは暦を大切にし、特に冬至を新年の始まりと捉えています。冬至は1年で昼が最も短い日で、古代ではここから新しいサイクルが始まるとされていました。吉良さんはその日までに断捨離を終え、心と家を整えるよう心掛けています。

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