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冷蔵庫のお掃除術
今回お話を伺うのは、雑誌『天然生活』で「むだを出さない冷蔵庫の作り方」を紹介しているフードコーディネーターの平岡淳子さんです。
平岡さんは、『冷蔵庫整理のルール&レシピ』という書籍の著者でもあります。
さらには、『毎日のおかず教室』という料理教室を主宰する、料理のプロである平岡さんに、冷蔵庫の整理のポイントや段取りよく食品を使い切るための食品保存のコツについてお話を伺います。
まずは、平岡さんにとって冷蔵庫とはどんなものなのでしょうか。
「【冷蔵庫は、健康を守る薬箱】と考えていて、体調や好みを考慮して、すぐに料理を作ることができるように整理整頓しながら使っていいます。扉を開けた時に全体を把握できることが大事です。前後で重ならないようにとか、いろんな高さの保存容器を使いながら、奥に入れるものは背の高いもの、手前は背の低いものを意識しながら、全体を見渡せるようにすることをポイントにしています。」
平岡さんは期限切れのものを忘れないために、冷蔵庫にこんな工夫をしているそうです。
「冷蔵庫の中に来たものは、本当に縁があって自分のもとに来てくれた食材だと思っているので、できるだけおいしいうちに食べきってあげたいんです。おいしいうちに食べきる工夫として私がしているのは、“早く食べきるBOX”というのを作っています。例えば、調理で半分しか使わなかった食材や買って時間が経ってしまったものをその箱の中に入れておくんですが、それは、冷蔵庫の中の一番扉を開けた時に目につきやすい場所に置いておきます。まず、これを使うことから今日の献立を考えるということをしています。」
平岡さんは、冷蔵庫の中身を把握するために、背の高いものは奥に、低いものは手前に置くという工夫をしたり、食品を保存する容器は、透明か半透明のものにして中身が分かるようにしておくそうですが、冷凍庫の整理整頓は、こんなふうにしているそうです。
「引き出し式で箱状になっている冷凍庫は、できるだけ手前から奥に立てて収納してあげることを意識するとキレイに見やすい冷凍庫になると思います。あともう1つ冷凍庫のポイントがあるんです。例えばアルミのバットを1つ入るスペースを作っておくと、野菜を茹でたものを冷凍して置いたり、作り置きのものを冷凍する時にアルミのバットの上に置いて冷凍をすることで早く冷凍することができ、尚且つおいしい状態で凍らせることができます。場所はとりますがアルミのバットを置いておくと便利だと思います。」
平岡さんが、冷蔵庫の中の配置の工夫をしたり、整理整頓をするのは、食材をおいしく使い切りたいという思いからなんですが、食材によっては、長持ちする保存方法もあるんです。
「野菜なんですが、ニンジンもキュウリも畑では縦ですよね。そういうものは、立てて収納すると野菜にとって心地よく保存できるというか。あとは、カブや大根などの葉っぱがついたものは、葉っぱを付けた状態で保存しておくとどうしても葉っぱのほうに栄養がいってしまって根のほうが元気がなくなる。なので、両方ともおいしく食べきるためにまず葉っぱと根の部分を切り離して別々に収納するということですかね。」
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