OZ PLUS ホームページ >>
切手のこびと ホームページ >>
心があたたまる手紙の送り方
今回お話を伺うのは、雑誌『OZmagazine plus』の編集部・久万田萌さん。
『OZmagazine plus』は、暮らしの日常を見直して整えていくことで、毎日がよりよくなる提案をしています。発売は、隔月の奇数月の28日です。
現在、発売中の1月号の特集が『手紙って楽しい』なんですが、どうして、手紙の特集になったのでしょうか?
「もともと編集部の方針が、“手紙のようなモノづくり”というのがスローガン。私も編集長も手紙が好きなので、読者ひとりひとりに手紙を書くように記事を作って届けるというのがコンセプトなんです。今回手紙を改めて掘り下げて、物を書くっていいなというのをみなさんに感じて頂きたくて、それを一番伝えられるといいなと思いました。私も普段はメールがもっぱらなんですが、やっぱり手で書くと自分の考えを推敲しながら書くことができるんです。SNSとかメールは突発的に言葉を返すことが多いと思うんですが、この言葉って私から出てきたものなのかなっていうことがあったりして。手紙だとちゃんと自分の気持ちと向き合いながら相手に届けられるのでそこが一番違うのかなって思います。」
今回、『OZmagazine plus』の中では、著名な方がどんな風に手紙を送っているのかという特集が組まれているんですが、その中で、久万田さんもマネしてみたくなった手紙の贈り方があるそうです。
「旅先からおみやげを贈る、“おみやげレター”というのがあるんです。ポストって3センチくらいの高さがあると思うんですが、それに入るくらいの薄さなら旅先から小さなお菓子を直接贈ることができて、ちょっとしたお菓子なら相手に気を遣わせずに行って楽しかったよっていうことが伝えられるなと。小さい缶に入ったお菓子とか、あとサブレとか。私も実際にハトサブレが1枚だけ届いたことがあって、割れてたんですけどかわいかったんです。ハトサブレが届いたって。そしたら、手紙が入っていて「ちょっとだけ贈ります」って書いてあって、1枚だけ手渡しするよりも届いた方が嬉しいなって思いましたね。もらった時も。」
手紙を彩るオススメのスタンプについても聞いてみましょう。
「特に切手の周りに押して切手自体をおもしろくするというスタンプがあるんですが、小さい人が切手を持ち上げていたり見えるデザインのスタンプなんですね。それは実際に自分でも使ってみたいなと思いました。無地の封筒でもそのスタンプと切手を押すだけで一気に華やかになるというか、イラストが書けない子でもスタンプをポンッとひとつ押すだけでステキになると思います。実際に作ったというか、手間がかかっているというのがそういうので伝わるとより嬉しさが増すというか、もらった方も嬉しいですし実際私も封筒にマステが貼ってあったり、スタンプがポンッて押してくれているって嬉しくなっちゃうので、カワイイスタンプだなっていうものですけど、わざわざインク付けて押してくれたっていうのも嬉しいですね。」
今回の特集を通して、久万田さんは改めて手紙っていいなと思ったそうですが、雑誌が発売したあとに届いたお手紙を見てさらに手紙の魅力を感じたそうです。
「60代のおばあさんが入院中で、その方から2日連続で手紙が届いたんです。自分は手紙が大好きで毎日書いていたけど入院中で左手でごめんねって、書かれていて。それを見た時にすごいウルッと来てしまって。左手で書いて書いていてごめんねっていう言葉とガタガタの字がそのおばあちゃんが入院中に一生懸命書いてくれたんだなってことも分かりましたし、会ったこともない方なんですが、その字で会った気になるというか、手紙で自分の思いを届けると相手にも会った気分になるというか、昔学生時代に仲良かった子からもらった年賀状でこんな文字書いていたなって思い出したり、文字を見るとその子を思い出せたりして文字ってそういう力があるなって今回特集して一番思いましたね。」