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冬に楽しみたい重ね着
今回お話を伺うのは、株式会社 地球丸から出版されている雑誌『天然生活』編集部の田村久美さんです。
『OZmagazine plus』は、暮らしの日常を見直して整えていくことで、毎日がよりよくなる提案をしています。発売は、隔月の奇数月の28日です。
現在発売中の『天然生活』2月号は、第一特集が暮らしのノート拝見と題してスタイリストさんの学生時代のノートの中身や京都の人気豆腐店の古い手帳を紹介しています。
そして、もう1つがこんな特集です。
「第二特集が体も心も温まる冬の鍋・私流です。鍋は、食べる人の数だけアレンジが可能ですごく自由度が高いと思ったので、いろんな方の自分自身の私流の鍋を紹介して頂こうと思ってこの特集に。具材はもちろんのこと、出汁とか薬味の組み合わせを選ぶ楽しみもありますし、鍋自体が違うだけでも見た目の形状が違ったり、それぞれいろんな私らしさが出てくると思うのでみなさんが気に入った方法をぜひ紙面でご覧になって取り入れて頂ければなと思います。」
今回の特集では、作家・角田光代さんの鍋に関するエッセイ、そして、デザイナーさん、雑貨店店主など8人の方に様々な方々が鍋レシピとエピソードを紹介してされていますが、中でもオススメはこの方の鍋料理です。
「簡単にできるということで、フードブロガーのツレヅレハナコさん『鶏手羽中と白菜のナンプラー煮込み鍋』というのをご紹介したいと思います。土鍋にゴマ油を入れて、火にかけて鶏手羽中の両面に焦げ目がつくくらい焼き付けます。この焦げ目がとってもポイントらしくて味に深みが出るそうです。そこにかぶるくらいの水を加えてフタをして15分ほど弱火で煮ます。これを煮る時にスープが白濁するまでグツグツ煮てください。スープに鶏のおいしさが出てきて白濁してきたら食べやすい大きさに切った白菜を入れてクタクタになるまで煮込みます。白菜をクタクタになるまで煮込むことで白菜の甘みが引き出されるそうです。最後にナンプラーで味を整えて黒胡椒を振って頂きます。シメなんですが、乾燥春雨をそのままスープに投入。そうすると乾燥春雨なので、鶏のエキスをたっぷり吸ってこれ以上ないおいしさということでした。」
鍋料理には必ず必要なものと言えば【鍋】ですが、みなさんどんなこだわりがあるのでしょうか?
「先ほどご紹介したツレヅレハナコさんの土楽の鍋は、普通は強火NGの鍋が多い中で、ステーキとかを焼き付けることもできます。もともとはゴハンを炊くための1.5合炊きの土鍋でしたが、鍋料理に使用している方もいらっしゃいました。また、ウェストサイドのスタイリッシュなアルミ鍋もあります。アルミ鍋は熱効率がよいのと、土鍋と違って匂いがつかないので長時間お料理を入れて楽しむことができます。あとは、フィンランドを代表する三大デザイナーのひとり、サルパネバさんがデザインしたキャセロールを使ってサムゲタンを作ってくださっている方がいらっしゃいます。本国のフィンランドでは、切手のデザインにもなっているくらいオシャレな鍋です。」
最後に、田村さんに鍋料理のおもしろさについても聞いてみました。
「鍋はとっても自由度が高い料理です。それがゆえに各家庭ごとに味や形状が違ってきていると思うんですが、お呼ばれして他人のおうちで見たこともないような具材が入っているとか、はたまた外食で同僚や上司と洗練された鍋料理を食べてこんな鍋の仕方があるんだって見た時にそれを家に持ち帰ってチャレンジできるのも鍋の良さだと思っています。家庭料理がその家の味を求めていくものならば鍋は究極の家庭料理。その人が経験してきた食事が詰まっているお料理なのではないかなと思います。」
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