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多肉植物と生活をしよう
今日お話頂いたのは、今月24日に主婦と生活社から『多肉植物生活のすすめ』という本を出版されるグリーンスタイリストの近藤義展さんでした。
近藤さんは、奥様の友美さんとTOKIIROという多肉植物のアレンジを提案するユニットで活動をされています。
ということで、今回のテーマは、“多肉植物と生活をしよう”!!
まずは多肉植物にはどんな種類があるのか、聞いてみました。
「多肉植物という、植物としての大きな本来のくくりはありません。総称してみなさんが多肉植物と言っているだけで、本来は葉っぱとか茎、根っこに水分と栄養分をためておける植物のことを言っているというのが本来のポイントです。サボテンは茎に水分と栄養分を溜めるタイプの多肉植物、僕らが扱っているのはベンケイソウ科と呼ばれている種類の植物。これは、葉っぱに栄養分と水分を溜めます。根っこに溜めるタイプもあり、バオバブの木とか、コウデックス類と呼ばれているのは根っこに溜めるタイプの多肉植物になります。」
2009年に活動を始めるまでは、多肉植物を枯らしてしまうことが多かったという近藤さん。
育ててみると、多肉植物から教えてもらうことがあったそうです。
「まず生きる力が多肉植物。葉っぱ1枚ちぎれて落ちても、そこから根を生やして芽を出して生きていったり、砂漠にすんでいた関係で花は咲くけど、虫が生息しない地域で自分が花で増やせないという中で、茎が折れても生きられるとか、そういう力強いところ。砂漠にいたので、環境的には過酷な状況で生きていて、自分のこととして受け入れてきて、進化していく様。人間は、置かれた環境に何か言いたいですよね。何かのせいにしたり、もっとこうすればいいのに、ああすればいいのに、ああしてほしいのにと思うことも、植物は何も言わすにただ受け入れて生きていく力強さを僕らが学んでいるポイントでもあります。」
初めて多肉植物を育てたいという人へ、多肉植物の選び方について聞きました。
「けっこう聞かれる質問なんですが、僕らがいつも答えるのは気に入った子を連れて帰ってくださいと。今いろんな品種も出ていますし、茎に溜める、葉っぱに溜める、根っこに溜めるタイプ、そしていろんな原産地があります。ただ、自分が気に入った子がどれかによって育て方もそれぞれ変わるので、何か育てやすいとかではなくて、自分の目が合った子を連れて帰るイメージがいい。本当に好きな子に合わせて、自分がどうしたらいいということを考えた方がうまくいくポイントだと思います。」
最後に、多肉植物の楽しみ方についても教えてくれました。
「多肉植物は生命力が強いので、根がついていなくてもすぐにまた新しい根を生やしたりしていくんですね。そういう多肉植物の特徴を生かして、土が入っている土台につけて多肉のリースを作ったり、それは生きているリースですし、どうしても器に入れたりすると器の中の世界でその子は生きていく必要がありますが、リースにしたり、壁掛けにしたりすると枠からはみ出て枠を飛び出していく、人間でも枠を超えようって考えもありますが、そういうことを多肉は自然にやる。枠にとらわれず生きる場所を自分で探していくということですね。それも多肉から教えてもらったことの1つかもしれないですね。」
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