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もらって嬉しくなる暑中見舞いの書き方
今日は『おとなの手紙時間』などの著者で、一般社団法人 手紙文化振興協会 代表理事のむらかみかずこさんに“もらって嬉しくなる暑中見舞いの書き方”についてお話を伺います。
まずは暑中見舞いを送る時期について伺いました。
「暑中見舞いを送る時期ですが、これは梅雨明けから二十四節気の大暑までなので、今年は8月6日までで、それ以降は残暑見舞いとされています。いわゆる夏のごあいさつですね。遡れば日本の郵便制度ができたのが明治時代なので、そこから始まった習慣です。当時は、今ほど交通手段も発達していなかったし、ましてや携帯やパソコンもなかったので、いわゆる遠く離れた人に向けての夏のごあいさつとしていたわけです。」
むらかみさんは、暑中見舞いを出すはきっかけの1つになるとお話しされています。
「必ず書かなかればならないものでもないので、無理して書く必要はなのですが「そういえばどうしているかな?あの人元気かな?」と思う人がいたら書いたらいいと思います。きっと受け取る相手の方も「久しぶりだな。今度会いましょうか」と、新たな人間関係への大きなきっかけのひとつにもなるかもしれません。普段、頻繁に会っている人に送るというよりは最近会っていない人、久しぶりに連絡を取ってみたいという人に送ることをおススメします。」
また、読みやすい字を書くコツを伺いました。
「字をキレイに見せるには、大きく書く、太字のペンで書く、青で書く、という3つのポイントがあります。大きく太く青で書くと、元気で明るく爽やかな文字に見え、青だと爽やかな印象になります。見た目の第一印象が明るい元気のいい1枚の方がもらって喜ばれると思うんです。黒は悪くはないのですが、青の方がより若々しさのようなものが文字から自然に伝わります。文字を書く時にできるだけ読みやすい文字を書きたいと思っていて、美しさよりも読みやすさを意識しているんですが、その時に今言った3つのポイントを意識します。大きく太く、青で書く。これを意識すると文字が苦手な人も必ずいい字が読みやすい文字が書けると思います。」
むらかみさんによると、暑中見舞いはハガキで書くのがいいそうです。
「暑中見舞いは、レターセットでもいいけどハガキで。ハガキはスペースが小さいのでたくさん書かなくてもいいですし、文字をたくさん書こうと思うとプレッシャーになる場合もあります。短い文章でいいんだと思うとちょっと書きたい気持ちが高まるようになると思い、ハガキをオススメしています。手書きはどうしても、相手のことを想像してながら書くこともあり、時間がかかってしまいます。そのゆっくりした時間を日常の慌ただしい中に取り入れてみると、書く自分の気持ちも落ち着きますし、受け取る相手にも喜んでもらったり、自分と相手との距離も近づくと思うんですよね。」
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