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夏の夜は空を見上げよう!
今日のテーマは、夏の夜は空を見上げよう!お話を伺うのは、様々なメディアでご活躍する科学ジャーナリストの寺門和夫さんです。
夏の夜空は、どんなものなのかお話を伺いました。
「夏の星空は、一番見上げるのにいい季節です。明るい星がたくさん見えます。みなさんが夏休みでキャンプや旅行にいって、子供も含めて夜遅くまで起きていることが可能な季節なので、夏の空を見上げて欲しいんです。まず目に入るのは、こと座のベガ。これは夏の間、夜空の真上にある必ず見つかる明るい星。それから星が三角形になっているのが見えます。白鳥座のデネブ、わし座のアルタイルが三角形を作っているわけですね。」
七夕は年に3回ある…どういうことなのか、寺門さんに伺いました。
「実は日本で祝う七夕のお祭りは3回あるんです。まずは今使っている暦の7月7日。それから、江戸時代までは旧暦の7月7日で祝っていたので現在では新暦になりましたが、ひと月遅れの8月7日。例えば、先代の七夕祭りなど。それから、旧暦の本来の七夕は、年によって違うんですが、8月28日が旧暦の七夕。七夕の日には、天の川をはさんで、暮らしている織姫と彦星が会える日なので、いつも天の川は流れているんですが、七夕の日の夜に空を見上げて暗いところに行けばかすかに天の川も見えると思います。そしてその流れをはさんで、織姫のベガと彦星のアルタイルの2つの星を見るというのは趣のある情景なんじゃないかと思います。」
今年の夏の見逃せない天体ショーも紹介していただきました。
「8月の夏休み中に日本中で月食を見ることができます。ただしこの月食は皆既月食…つまり全部が地球の影に隠れるというのではないんですが、8月8日の火曜日の早朝に月が一部分かけるます。これは、日本中どこでも見ることができます。この時にはお月様が直径の4分の1くらい隠れますので、目で見ても月食が分かるので、できれば少し早起きをして早朝の月食を見て頂ければと思います。」
そして、この日から4日後の12日には、流星群が!!
「夏の天体ショーの見ものはペルスウス座流星群というもので、これは毎年見ることができます。8月12日から13日の夜にかけてよく見えるんです。今年も8月12日の夜の9時くらいから、日が空けて8月13日の朝方に太陽が昇るまで非常に素晴らしい天体ショーを見ることができると思います。ただ今年は、お月さまがあるので、なるべく暗いところに行って、自分の目に月とか明るいものが入らないようにすると、都会でも2分間に1回は流れ星を見ることができると思います。」
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