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居心地のいい台所を作る方法
お話を伺うのはおいしい料理が大好きな編集者、ツレハナさんこと、ツレヅレハナコさん!
これまでに4冊のレシピ本を出版されていますが、今月、洋泉社から、初めてのエッセイ『ツレヅレハナコの食いしん坊な台所』が発売となりました。
新刊はどんな内容なのか、ツレハナさんにお話を聞きました。
「私の台所には調理道具や食器がものすごい量があって、その1つ1つに思い入れがあります。今回の本は、その1つ1つに思い出や使い続けているポイントなどを語ったエッセイです。うちにあるものはずっと使いたいなと思うものが多くて、とはいえブランド物だけではなくて、道具に関しては私はアルミの素材が好きなんです。日本ではアルミの素材が少なくなっているんですが、アジアに旅行に行くといまだにアルミの製品ってすごく現役で活躍しています。形も生活の場で使われているので、見ていてすごく使いやすそうなんです。現地の人たちが料理をしているのを見て、家で自分が使っている様子が想像できるなとか、勢いよく料理をしている様を見たら、こういう風に料理がしたいななど、買う時に自分が長く使う姿が想像できるものが買うきっかけになったりします。」
ツレハナさんがしている“台所と仲良くなる”こだわりとは?
「調理道具で手に持つツール類に関しては吊り下げ収納をやっていて、壁にフックを並べてそこに自分が必要なツールの数だけフックをつけています。そこに置き場所をここに、このお玉は使ったらここに、木べらがここにっという道具の場所を決めてあげて、そこに戻すようにすると日々料理をいている時に迷いがなくなります。すぐ手にとれるというのは大切なので、物の場所を決めるがオススメです。あとはスパイス類なんですが、私はすごくスパイスが好きなのでたくさんの数を持っています。スパイスって使わないとどんどん香りが飛んでしまうんです。香りが飛んだスパイスほど悲しいものはないので、なるべくしまいこまずに、キッチンの壁に見えるところに置くようにしています。キッチンの壁にフォルダーを作る、そして忘れないようにするために、目の前にあって手にとれる場所に置くというのは実践しています。自分の中で台所を把握していないとロスが多くなるというか、そうすることで“台所を仲良くなる”ことを実践して、自分が台所を分かってあげる環境づくりをすること。このことはいつも気にしているかもしれないですね。」
ツレハナさんが毎日のように使っているフライパンをご紹介!
「私が愛用しているフライパンは、鉄のフライパンです。成田理俊さんという作家さんが作っているフランパンで、まずフォルムの美しさにすごく驚き、そして手に取ったらすごく軽かったんです。お話を聞いてみたら、成田さんのフライパンは全然焦げ付かない。現在、使用しているのはほぼ成田さんのフライパンだけかな。毎日のように使っていますね。私は卵が好きで、毎日目玉焼きを作るんですが、成田さんのフライパンで作る目玉焼きがとてもおいしくできるというか、フチがカリカリで白身がプリプリで黄身でねっとり仕上がるんです。だんだん成田さんのフライパンとの息が合ってきたのかなって思います。これも長く使い続けたい道具ですね。 」
ツレハナさん、台所へのこんな思いもお話してくれました。
「台所に立って料理をする時に使う道具が自分が好きな物だと、気持ちがより楽しい気持ちというか、道具が自分を助けてくれる感じがするんです。料理って日々のことなので、そうやって道具を選ぶとすごく楽しくなるきっかけになるんじゃないかと思います。台所にあるものは自分の好きな物しかおいてないので、単純に好きな物だけに囲まれるって幸せなことだと思うんです。最近、ミニマリスト的なことがよく言われますが、それとは真逆ですね。選ぶ時も使ったら楽しいかなと思う目線で選ぶ。本当に小さなことなんですが、お玉1つでも、お皿1枚でも日々の食事を楽しくしてくれるというか、そういう助けになるんじゃないかと思っているんです。」
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