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日本では珍しい国産・オーガニックバターをご紹介。
今日は、洋菓子で有機JAS認定を取得実績のあるお菓子屋『コンディトライ・エルトベーレ』の佐藤美夏さんに、国産の有機バター『セタナオーガニック』についてお話を伺います。
ツナっていうのは、よく缶詰で食べるツナのことですね。
まずは『セタナオーガニック』が、どんなバターなのかお聞きしました。
「このバターは、日本で初めて有機JAS認定というオーガニックの認定を取得したファクトリーで作られた有機バターです。これはとても珍しく、日本でこれをとるのは難しいと言われています。また日本で有機乳製品0.001%なので、ほぼ0%と言われています。日本の国産バターの生産量の比率で換算すると、セタナオーガニックの有機バターはわずか12万分の1しか日本に存在しない幻のバターです。作られているところは北海道の瀬棚とういうところで、北海道の左端にあたり、目の前に奥尻島、その目の前の小さな町で作られている。海に面しているんですが海に面した山の上に牧場があり、すごく海風を感じるところでイギリス海峡に面するノルマンディー地方と気候が似ていると言われています。」
佐藤さんのお店はお菓子屋さんなんですが、なぜ有機バターを販売しているんでしょうか?
「洋菓子という分野で有機JAS認定を取得したんですが、その認定を取得した時に日本には有機のバターが存在しませんでした。洋菓子生産にバターは欠かせないので、すごく困まりました。唯一外国産の有機バターがあったんですが撤退してしまったんです。他の外国産を探さないとと思っていたんですが、なんと日本で有機JAS認定をとった牧場とファクトリーが存在することを知りました。、日本でこういう認定をとるのは不可能だと言われていたので、その時は本当に驚きました。特に国土の狭い日本の中で国土の広い外国並みの水準を満たすのはとても大変なことなので、こんなことに挑戦する人たちが日本にいたんだと衝撃を受けました。そこではバターを商品として作っていなかったんですが、バターを作れる機械があり、私たちのお菓子のためにお菓子を作って頂けないですかとお願いしたのがスタートになります。」
日本ではとっても珍しい国産有機バター、どんな風に食べるとおいしいのでしょうか?
「たいていバターというとパンに塗るのが定番ですが、せっかくなのでそのままストレートで楽しんで欲しい。例えばドライフルーツにトッピングして頂いたり、イチヂクやレーズンなど。塗るのではなくて塊をのせる感じで味わってい下さい。その方が味わいを楽しめるんです。あとはクラッカーに塊でのせたり。料理っぽくするなら、じゃがバターやリンゴのバターソテーなど、とにかくシンプルな物に。こったものではなくて、シンプルなものがオススメかと思います。」
たくさんの人の思いが詰まったバター。佐藤さんは最後にこんなお話もしてくれました。
「オーガニックというと体にいいことがあげられるんですが、それもありますが、こちらは背景にドラマがある乳製品。普通、企業が商品を開発するというと数カ月や1年というスパンで出すと思うんですが、これはできるまでに25年間かかっています。25年間の歴史を食べていると思うと、ものすごくエネルギーとかパワーがのっていると思うんです。ただ栄養のためだけではなく、心を豊かにしたり至福の時間を与えてくれるものとして、いろいろなシーンでライフスタイルの中に入れて頂けたら嬉しいなと思います。」
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