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July 26 2019

世界一辛い唐辛子・キャロライナリーパーの一味唐辛子&七味唐辛子をご紹介!

今日、お話を伺うのは、『オーガニックファームHARA』の末廷冬樹さんです。『オーガニックファームHARA』は、大阪府と京都府の狭間の山奥にある大阪府高槻市原というところで、激辛唐辛子専門の農業と加工販売をしています。
オーガニックファームHARAでメインで育てているのは、現在、世界一辛い唐辛子としてギネスに認定されている唐辛子、キャロライナリーパーです。

「せっかく一味と唐辛子を自分で作るんだから、どうせなら世界一辛い唐辛子でやってみたいなと思って調べたところ、アメリカのエドさんという方がキャロライナリーパーという品種を辛い唐辛子同士を掛け合わせて開発していました。そのエドさんから直接種を送っていただいて、大阪府高槻市原というところで畑に植えて、そこから4年間、毎年自分で育てた唐辛子の種を育てて植え続けています。最初はドキドキしながら、小指の爪の3分の1ぐらいのほんのちょっとだけ、かじったんですが、衝撃的な辛さで1時間くらいしゃべれなくて、汗も止まらず、体が震えたのを覚えています。すごく辛いんですが、その辛みが引いてきたときに、辛さの向こう側にあるうまみや甘味を感じてしまったのが、キャロライナリーパーにはまるきっかけになりました。覚醒するというか、違う世界が見えるくらいの辛さですね。一番弊社の商品で言いたいのは、辛いだけじゃなくうまい。ただ単に辛いだけでは、ここまでお客様からもよかったよという声はいただけないと思っていますね。」

末延さんは激辛が好きだったことから、脱サラをしてキャロライナリーパーを育てることになりました。現在は、農薬、化学肥料を使わずに年間およそ1200本ほどのキャロライナリーパーを栽培しています。このキャロライナリーパーの栽培、末廷さん命がけなんです。

「収穫の時にも基本的にはゴム手袋をして厳重に収穫をしています。辛味成分は外の皮には無く、皮の内側や実の汁に含まれています。しかし無農薬で作っているので、たまに虫が唐辛子の中に入っていたりと、唐辛子の汁が出ている時にそれを知らずに触って手が痛くなったり、気づかずに目をこすって目が痛くなり1時間開かなくなるというのは毎年経験します。やはり何より一番辛いのが、乾燥、粉砕、瓶詰の加工段階の時です。乾燥機は高温で50キロくらいのものを一気に乾かします。その際、刺激的な排気が出るため、街の中では絶対に不可能な作業です。弊社では、畑の横に工場があるので、山に向かって排気をしています。粉砕の時もどれだけ頑張っても唐辛子の粉塵がまうので、防塵マスク、全身防具服で挑まなければ大変なことになります。乾燥、粉砕する時は、毎年、毎年、イヤでイヤで…。1日、2日、躊躇してしまいます。現在インターネットで主に販売していますが、お客様のレビューや直接お声を頂く時に、「この一味唐辛子を知ってしまうと他の一味唐辛子の使えない。」という声を頂くので、仕事というか使命感を持ってやっていますね。」

キャロライナリーパーで作られた一味と七味、いったいどんな風に使うといいのでしょうか?

「辛いだけではなく、完熟した実だけを一味唐辛子にしているので、フルーティな香りがあり、インスタントラーメンやレトルトカレーなどにちょっとかけて頂くだけで、辛さも風味もワンランク上に。一味も衝撃的な辛さがあるので、カレー、ピザ、パスタ、そのあたりの料理は、料理の味を邪魔することなく、辛くおいしくできます。もちろん普通の料理でもおいしいんですが、普段、お使いのドレッシングやとんかつソースに入れてもいいですね。七味唐辛子の場合は、辛いため使う量が少量になりますので、山椒や青のりも風味を強くしています。中華料理の麻婆豆腐、毎日食べるお味噌汁などほんのちょっとかけてもらうだけで、辛くなってうま味も足されるのでおススメです。合わない料理はないくらい、何にでもあう万能調味料だと思いますね。」

他にも、チーズやマヨネーズなど、乳製品の加工品とも相性がいいという事です。
そしてこのオーガニックファームHARAは、農薬、化学肥料を使わずにキャロライナリーパーを栽培しています。最後に、その思いも聞きました。

「唐辛子は通常5月ころに畑に植え付けるんですが、その時に葉っぱにアブラムシという害虫がつきます。普通ならそこで殺虫剤を使って駆除するんですが、テントウムシはアブラムシを食べてくれる虫なので、唐辛子を植え付けるタイミングでテントウムシの幼虫を畑に放って退治してもらっています。成虫ではなく幼虫にするのは、成虫には羽があるのですぐに飛んで行ってしまうんです。しかし幼虫の場合は、アブラムシの多いところに放つとウロウロ歩き回ってしっかり食べてくれます。アブラムシの繁殖のスピードが激しくてなかなか追いつかない時は、高圧の霧吹きで吹き飛ばしたりしています。私も最初に畑を始めた時は殺虫剤、殺菌剤というのを使っていたんですが、そのせいか分かりませんが、撒布した夜はちょっとしんどい気がしました。環境のためにも土のためにも、自分のためにもあまり薬は積極的に使いたくないというのが、根底にあります。激辛商品なので、あまり体にいいとかオーガニックはかけ離れたところにある気がするんですが、やはり大切な客さんの口に入る物なので、大事に育てたいなという思いがあります。」

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