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Aug. 23 2019

雑誌『veggy』の編集長・吉良さおりさんに聞く、最新!ヘルシーで体にやさしい脂質とオイル!

今日は、日本初のベジタリアンライフスタイル雑誌『veggy』の編集長・吉良さおりさんにお話を伺います。
最新号の『veggy』のテーマが、“最強ヘルシーな脂質”。ベジタリアンが脂質??ってちょっと意外なテーマだなと思ったんですが、どうして今回このテーマになったのかを聞きました。

「どうしても脂肪とか脂質はなるべくとらないようにというイメージがあって、プラントベース、植物性の食事を毎日とっている人は気を付けてとるべき栄養素の1つなんです。動物性のものをとらないので、脂質が少ないという感じになりがちですが、良質な脂質は消化吸収も含めて、毎日、適度・適量にとらないといけないんです。そもそも、動物性の脂質はほとんどが飽和脂肪酸で、植物性の脂質が不飽和脂肪酸です。何が違うかと単純に言うと、飽和脂肪酸などの動物性の脂肪は凝固しやすく、常温でも固まります。例えばラードなどがそうですね。固まったままで、かなり熱を入れないと溶けません。植物性の脂肪の中で飽和脂肪酸は、ココナッツオイルやカカオバターなんですが、わりと植物性のものが少なインです。植物性のものは、不飽和脂肪酸で常温でもさらさらとしたものが基本です。」

吉良さん、オイルについてこんなお話もしてくれました。

「最近、オメガ3、オメガ6などと言われますが、今オイルの脂質のバランスが崩れています。動物性の脂肪に傾きやすいんです。どうしても、植物性だけをとっていても、オメガ6をとりすぎな傾向がある。なぜかというと、ほとんど私たちの主食の食事にオメガ6が多く含まれています。ですので、私たちがうまくとれていないという理由から、オメガ3をとりましょうとよく言われます。オメガ3はフラックスシードオイルなどが人気ですが、大さじ1杯で1日に必要なオメガ3は十分摂取できるんです。あとはフラックスシード、しそ油、えごま油、サチャインチオイルとか、クルミやナッツ、シードにも含まれています。オメガ6は何にでも含まれています。私たちが多分一般家庭で揚げ物や炒め物に使われている、紅花油、大豆油、ごま油は、全部オメガ6が多いですね。」

吉良さんがおススメのオイルを教えていただきました。

「オメガ3が多いオイルは、加熱するとオメガ3が酸化してなくなってしまうので、ほとんどのオメガ3のオイルは生でドレッシングに混ぜたり、例えば蒸したお野菜に最後にソースとしてかけたりしています。ドレッシングとして使うと、大さじ1杯くらいあっという間に消費できます。やっぱりフラックスシードオイルは、オススメです。国産ならえごま油、スーパーフードのサチャインチオイルも探せばあります。あとは、veggyでオススメしているのが、ココナッツオイル。これは、飽和脂肪酸、凝固しやすい脂肪酸に入るんですが、何がいいかと言うと酸化しにくいんです。酸化する沸点が低いので加熱しても酸化しやすく、体にいいのと、アルツハイマーなどにもボケにもいいと言われているので、わりとおススメしているオイルではあります。」

良質なオイルは、こんなふうにとることもできます。

「普段、緑葉食野菜をたくさんとることは大事なんですが、一緒にオイルをもちろんとっても大丈夫なんです。ケールや小松菜とか緑の強い葉野菜に、良質な脂質が含まれているのを知らないといったケースが多いんですね。例えばエッセンシャルオイルなどアロマで使っている方もいますが、ハーブも少量ですがものすごく良質なオイルが含まれます。葉っぱからもとれることをみなさん意識して、毎日サラダを食べてもらえるといいなと思います。生の方がベストですが、ボイルするとしたら軽く灰汁を抜くぐらいがいいと思います。」

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